「アニメ様の七転八倒」第12回 ヒット作の条件? テーマの切り替え

http://www.ntv.co.jp/ghibli/web-as/05_column/animesama12.html

『宇宙戦艦ヤマト』は全39話の予定で放映がスタートしたが、視聴率不振のために全26話となった。もし、最初の予定どおりに全39話が作られれば、古代が唐突に「愛だ」と言い出す事はなかったかもしれない。あのセリフは、少なくなった話数でテーマをまとめるために生まれたものではないか。『ガンダム』も最初の予定どおり、全52話が作られていたら、随分と印象が違ったものになっていだろう。『エヴァ』にしても制作スケジュールに余裕があれば、後に作られた劇場版のように、物語やアクションなどを通じて、同じテーマが語られていたはずだ。そうなった時に、TVシリーズのラスト2話の衝撃はなかっただろう。

そうそう、ガルビオンも物語途中から前大戦で使われたメタルバトラーが出てきてですね、もう主人公メカたるガルビオンが全然歯が立たなくなっちゃうんですよ!(;´Д`)どうなっちゃうかと思いましたよ!いや、打ち切られちゃったんでどうなったかは分からないんですけどね!
あれ、好戦的な地球人が宇宙に進出するのを防ぐために異星人によって空を封じられてしまった世界(だからあの世界では飛行機が存在せず、車社会が発達した)が舞台なんだけど、その後の話ではその空へ挑む話も書かれるはずだったんですよ!見たかったなぁもう!
これがテーマの切り替えです。

「失踪日記」のキャンペーン

http://k.excite.co.jp/hp/u/cue200/

たけくまメモより

大ヒット御礼記念として、いま流通している4刷分から、造本の仕様を一部変えてみました。(中略)ちなみに、この4刷分のあと来週あたりから流通する5刷分でも、同様の仕様が施されます。

失踪日記が10万部を越えてなお増刷中だという。間違いなく吾妻ひでお最大のヒット作になっている。これは昔のファンが帰ってきただけじゃなく(そもそも昔からの吾妻ファンなら新刊出てたら黙って買う)て、ほとんどがネットや口コミ、新聞・雑誌での評判を見て購入した新しいファンであることを示している。

どこが変わったのかお分かりになった方はメールください。正解者のうち先着1名さまに、吾妻さんの直筆サイン色紙を差し上げます!

この単行本改訂が吾妻ファンにとって意味ある物ならいい(例えば吾妻ひでお自身がここは気に入らないから直したいとか)が、ただ複数冊買わせるだけの客寄せの意味でしかないなら吾妻ファンとしてはちょっとガッカリだ。特に古くからのオタクはこの手の売り方に敏感だ(笑)

これはまた別の話だが、失踪日記が評判になってしまったがために吾妻ひでおが「オリジナルが描けなくなるプレッシャー→また失踪」のが怖い。漫画家の自伝的内情吐露日記漫画は基本的に異色作だからだ。

ジョージ秋山/告白
藤子不二雄A/まんが道
本宮ひろ志/やぶれかぶれ
田丸浩史/最近のヒロシ 【Amazon】
花輪和一/刑務所の中 【Amazon】
桜玉吉/御緩漫玉日記 【Amazon】
吾妻ひでお/失踪日記 【Amazon】
手塚治虫/紙の砦
つげ義春/(たくさん)
最狂 超プロレスファン烈伝(4巻)/徳光康之

事実か創作かは置いておくとして、本棚を見渡して目に付いた該当作を列記した。そういや「某姫と王子の結婚ぱ〜んち」って単行本になったのかなぁ?あれは別の意味で読みたい。