「のたり松太郎」まさかまさかのTVアニメ化

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1402/24/news103.html
どこの誰の発案なのか、誰が得するどういう大人の事情なのか、特に大相撲が盛り上がっているわけでもないこの時代に、ちばてつやの「のたり松太郎」が「暴れん坊力士!松太郎」という見たまんまのネーミングでTVアニメ化!しかも「聖闘士星矢」終了後のニチアサの一角を司るという。


あまりもアニメ化の脈絡が見えないので、近年漫画業界代表として何かと表舞台で発言する事の多いちばてつや先生への政治的ななにかなのか、とゲスく勘ぐってしまう。

アニメでは松太郎役を「日本中がその名を聞けば耳を疑うであろう超大物」が演じるという。

佐村河内守・・・!?

相撲アニメと言えば「ああ播磨灘」以来でしょうか。個人的には平松伸二「どす恋ジゴロ」の深夜アニメ化を希望してるのですが。

見てるだけで不安になる「桜Trick」のレイアウト

「ひだまりスケッチ」などに代表されるシャフト演出を大いに意識していると思われる「桜Trick」ですが、「ひだまりスケッチ」と比べて必要以上に背景が主張しているためそのレイアウトの奇異さに毎回見ていて不安に陥ります。

全ての背景が定規で引かれたように直線で構成され、かつ実線で描かれているため余計に目に付く。

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毎回出てくる校舎。特に手前の校舎。学校は坂道の途中にあるのだろうか。

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基本的にレンズではあり得ない画角を多用する。

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正方形な教室。

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床の模様が見ている者の脳に錯視を呼び起こす。

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俯瞰の画は大体天井を突き抜けている。

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影が。

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教卓と教壇。

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フローリング1枚分ほどしかない薄い勉強机。

狙ってるのは分かるんだけど、リアル等身な分食い合わせ悪いよね・・・。

【関連】WUGの事務所「グリーンリーヴス」
wug
写真のトレースだろうけど全体的に歪んでる。特に手前のブロック。前の道は坂だよね。
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なかむらたかし「キングアビス」が5年ぶりに復刻


月刊コミックラッシュにて2006年~2010年まで連載、2009年に単行本1巻が発売された後、続巻の刊行が長らく未定になっていたなかむらたかしの「キングアビス」が、来年2月に新たに上下巻として刊行されるとのこと。
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表紙もメッチャかっこいいです!

TOKYO MXで10/22より「スプーンおばさん」再放送開始

【TOKYO MX】スプーンおばさん

毎週火曜日19:00~19:30放送

元々はNHKの10分アニメでしたが、TOKYO MX TVにて30分枠を使って毎週3本ずつ放映とのこと。さぁーて、来週のスプーンおばさんは-?ンガングッ!

やっぱルウリィだなー。それにしてもスプーンおばさんのような10分アニメどころか、下手すりゃ5分アニメが2010年代にこれだけ蔓延るようになるとは、当時は思いもしなかったよ。
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「必見!『虹色ほたる』と東映動画の名作たち!!」を見てきた

http://animestyle.jp/2012/10/22/2733/
新文芸坐×アニメスタイル セレクションの33回目、「必見!『虹色ほたる』と東映動画の名作たち!!」を見てきました。
「虹色ほたる」は個人的に今年のNo.1アニメ映画として激推ししてますが、「虹色ほたる」DVD発売を11/21に控え、都合5回目(10回以上見てる人も多いので5回は決して多くはないですが)となる鑑賞の機会を新文芸坐×アニメスタイルイベントにて与えてくれたことを嬉しく思います。
アニオタフォース – 「虹色ほたる」を4回見てきた
上映に先駆けて、「虹色ほたる」監督の宇田鋼之介監督とアニメ様のトークショー。
「虹色ほたる」は正直、人を選ぶ映画だと思います。説明的なセリフを極力廃し(開始30分はユウタに何が起こっているのか正直分かりづらい)、作り手側から結論を提示することはしないという作品造りは一見不親切ですが、宇田監督はそれを「見る人に委ね」、「噛めば噛むほど味の出るスルメのような」作品を目指したとのこと。
「虹色ほたる」はダムに沈む村が舞台である。プロデューサーサイドから東映的な分かりやすい作品を求められていたけど、内包しているテーマが重いため結果としてディープな作品になってしまったとのこと。
エンディングのカットは尺の都合で本編から漏れてしまったカットを再利用している。自転車のCM部分はキャンディーズも作画した新井浩一さん。
隠れ設定:ユウタは文京区駒込在住。ケンゾーはデコトラ職人。独立するのが遅れたので芳澤さんとの結婚が遅れた(ずっと付き合っていた)。47歳のヘソ出しルックな旧姓芳澤さんは元々子どもの頃から洒落っけあったのと今っぽいカッコということで、基本的には森さんのデザイン。
ちなみに、原作からさえ子の名字は「オクヤマ」になっているのですが、ユウタの名字は特に決まっていなかったそうで、東映でオクヤマと来れば奥山玲子さんなので、言葉遊びから東映動画の名アニメーター小田部(コタベ)羊一、奥山玲子夫妻から取られたそうです(コタベじゃまんま過ぎるのでオタベになったけども)。その他、今発売中のアニメスタイル002にて「虹色ほたる」がコンテ、資料集付きで28Pも特集されてます。裏ネタ多数ですので是非ご一読の程を!

「虹色ほたる」は35mmフィルムでの上映。デジタルと比べてダイナミックレンジは低いので暗い箇所は確かにデジタルより見えなかったりしますが、フィルム独特のパーフォレーションの揺れはいい味出てたと思います。
「虹色ほたる」上映後、「龍の子太郎」「空飛ぶゆうれい船」「どうぶつ宝島」と東映長編(中編?)3本立てで上映。虹色ほたるも含めて全てフィルムでの上映で、前述の小田部、奥山ネタからうまく繋がった在りし日の東映動画の味を感じさせる良いセレクションだったと思います。
新文芸坐のロビーでは虹色ほたるの原画展示がありました。

信じられるかい?右が原画で、左が修正原画なんだぜ・・・。

そしてDVD発売を前に11/9DVDレンタル開始!また来週さえ子に会える!!!

宇田監督によるサイン入りユウタとさえ子イラスト。さえちゃんかーわーいーなー、超絶かーわーいーいーなー!!!
そうそう、アニメ様から来年「おおかみこどもの雨と雪」、「ももへの手紙」、「虹色ほたる」の「主人公が田舎に帰る3部作」の上映会しましょうとの嬉しい提言が。実現すればすごいラインナップですが期待して待ちたいところです。

イベント終了後、ふとした切っ掛けで大橋学さんとお茶する機会に恵まれました。


確かに自分も「ユンカース」と似たような匂いと情熱を感じました。
しかし、大橋さんはタフですね、先日のユンカースの上映の時もトークショー終えた後も帰らずにお客さんと一緒に朝までいてそれから自身の作品集を売るためにコミティアに行ったとのことでしたが。いやーすごい!

湯浅政明監督の新作アニメ、Kickstarterで支援を募集

http://www.kickstarter.com/projects/production-ig/masaaki-yuasas-kick-heart
Kickstarterとは、ネットで投資を募るクラウドファウンディングサービスですが、この度プロダクションIG制作、湯浅政明監督の新作アニメ「Kick-Heart」がKickstarterにて支援者からの投資を募集しています。
投資額によってリターンが異なり、つたない英語力でまとめると以下のような感じ。

5$:感謝!
15$:480pの本編ダウンロード
30$:720pの本編ダウンロード
45$:720pの本編ダウンロード+キャラクターデザインPDF+ストーリーPDF
60$:1080p&720pの本編ダウンロード+480pメイキング+キャラクターデザインPDF+ストーリーボードPDF+背景画PDF
100$(限定数250):1080p&720pの本編ダウンロード+メイキング+キャラクターデザインPDF+ストーリーボードPDF+背景画PDF+シルバースポンサーとしてwebサイトにクレジット+限定ポストカード(8枚)
250$(限定数100):1080p&720pの本編ダウンロード+720pメイキング+キャラクターデザインPDF+ストーリーボードPDF+背景画PDF+ゴールドスポンサーとしてwebサイトにクレジット+湯浅政明サイン入りイラスト(ジークレー)1枚
500$(限定数50):1080p&720pの本編ダウンロード+720pメイキング+キャラクターデザインPDF+ストーリーボードPDF+背景画PDF+ゴールドスポンサーとしてwebサイトにクレジット+湯浅政明サイン入りイラスト(ジークレー)1枚+10~30枚ほどの手描きアニメーション
1000$(限定数10):1080p&720pの本編ダウンロード+720pメイキング+キャラクターデザインPDF+ストーリーボードPDF+背景画PDF+ゴールドスポンサーとしてwebサイトにクレジット+湯浅政明サイン入りイラスト(ジークレー)1枚+10~30枚ほどの手描きアニメーション+湯浅政明&メインスタッフによるサイン入りイラスト(ジークレー)5枚+マスクマンMのマスク
10000$(限定数5):プロダクションIGプライベートツアー(湯浅政明、押井守、石川光久との会食付き!)招待、1080p&720pの本編ダウンロード+720pメイキング+キャラクターデザインPDF+ストーリーボードPDF+背景画PDF+湯浅政明サイン入り背景画(ジークレー)+プラチナスポンサーとしてwebサイトとフィルムにクレジット

募集期間は10/1~31まで。この間に目標額の15万ドル達成出来るか?

渡辺浩弐原作「プラトニックチェーン」原作者に無断で配信されていた

http://nikkan-spa.jp/hibi/291202
アニメの著作権を持つ会社(データ納品元)が原作者に連絡を怠ったのか、または全く関係のない第三者が勝手にデータを納品して利益を貪っていたのか・・・。前者だったら事が発覚してから今の今まで原作者に一言も連絡が無いというのもおかしいのでおそらく後者なんでしょう。
一時期、海賊版エロ同人誌(単なる複製じゃなく、全然関係ない同人誌が組み合わされてニコイチになっていたりする)がヤマギワなどの大手電気店に堂々と並んでた事を思い出します。(エロ)同人界隈は昔からブラックな世界と背中合わせだった。エロあるところに暗躍者あり。二次創作でエロという著作権的にグレーなものを曖昧に済ませてきた弊害とも言える。

僕はまず、この「弊社は販売店」という逃げ口上に驚愕しました。

同人誌(データ)販売サイトは著作権を有している者であるという証明はどう取ってるのかね。おそらく「ぬるい」から海賊版業者からつけ込まれるんだと思う。仮にも商業アニメでDVDが市販されている「プラトニックチェーン」が、どういう経緯があったとしても同人ルートに乗るとは思えないんだけども。
まあ正直「プラトニックチェーン」でどれだけ利益を上げられたかは分からないが、現状ほぼノーリスクなのは渡辺浩弐氏の指摘通り。きちんと著作権者を確認するフローを構築すべきですね。
【EXドロイド】楽天Koboがエロ写真集を販売 「三木谷社長がついに本気出した!」の声
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関連して、Koboで売り上げ2位のこの「Welcome to Osaka Nude Erotic Nudes Photography(Adults Only)」のサムネイルは明らかにコスプレイヤーlenfriedさんのコスロム「lenfriedom! type-JK」と一致。今は見あたらないようなので既に削除されてるのかも。
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まあ、これは楽天がどうとか言うよりも、既に海外で海賊版が蔓延しちゃってる現状もあるわけで。なかなか個人では対応しきれない悩ましい問題である。

Platonic Chain プラトニックチェーン 01 [DVD]
発売日:2005/07/25
発売元:GPミュージアムソフト
時間:60 分
定価:¥ 7,140(税込)
価格:¥ 5,063(税込)※29%OFF!!

「アニメーション文化研究会 ―Vivid Animation―」@高円寺円盤

http://asobuken.blogspot.jp/2012/09/98.html
アニメーション総合文化研究所主催のイベントが高円寺円盤にて9/8(土)19:00開催。

アニメーション・ファンジン『ViViD』刊行にあわせ、
アニメーション総合文化研究所が所有している大量の資料をもとに、
デザイン文化に関連させながら、
日本で紹介されにくいアニメーションをご紹介いたします。

アニメ背景画のスタジオイースター裁判

駅前で配っていたチラシをもらいました。
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アニメの背景画を主に担当しているスタジオイースターに所属していた3人のスタッフ(「元」と書きましたが離職しているとは書かれていないため訂正)が会社を相手取り2700万円の支払いを求めている裁判の傍聴要請のチラシでした。

「アニメ業界には残業代という考えはない」

まあ確かにそうですね。自分もゲーム業界にいた時はタイムカードはあれど残業代もらったこと無いし、有休?何それ?って感じの職場でした。まあ会社に寝泊まりしていたのでどっこいどっこいですが。
それにしても社員約80人とは結構大きい会社なんですね。これだけいれば社員は使い捨て状態になってしまうんでしょう。そしてアニメ業界に憧れて入ってくる若い人は決して少なくないでしょう(作画と違って背景人員の需要は実際のところはよく分かりませんが)し、この悪循環を断ち切るにはまだまだ時間が掛かりそうです。
裁判の日程は以下。傍聴したい方は行ってみては?

日時:10月25日(木)10時から
場所:東京地裁 823号法廷
    メトロ丸の内線他・霞ヶ関駅下車1分

「虹色ほたる」を4回見てきた

http://www.nijiirohotaru.com/

「虹色ほたる」を今日まで4回見ました。初めは友人に誘ってもらった試写会で見て、公開週の日曜に2回目見て、会社帰りに3回目見て、そしてこの日曜にも銀座で見てきました。4回見たけど見るたびに新しい発見があるのがすごい。サマーウォーズのような夏の映画として気楽に見ることも出来るし、じっくり見て画面に隠されたメッセージを探し出すのもまた楽しい。

舞台は1970年代にダムに沈んだ村、主人公であるユウタは亡き父との思い出のカブトムシ採りに一人この村へやってきた。冒頭から驚かされるのはとにかく一切のCGを使っていないこと。3DCGで描かれた乗り物や小物類に慣れた目にはユウタの乗ってきたバスが全て手描きで描かれていることに早くも驚かされる。CGはCGで大事だけどもこのアニメのテーマでもある「ノスタルジー」には手描きが相応しい。アニメーターたちもそれに応えてロクに線も繋がっていない一見ラフな太い描線で見応えのある画面作りがなされている。特に山下高明氏による、ダムに沈もうとする村を憂うような俯瞰多めのアングルで捉えている画面設計が素晴らしい。その辺りの手描きアニメーターへのリスペクトはエンディングにも表されています。

キャラクターのセリフは余計な説明がないため初見には若干分かりづらいかと思われる。しかし、セリフで説明されない分はキャラクターの芝居で描写されていたりするのでそれに気がつくと全ての芝居に意味があるように見えてくる。そうなるとまんまとハマってしまう。
声優は可能な限り子役俳優たちで固めている。特にさえ子役の木村彩由実ちゃんの甘ったるい声がかわいくてものすごく耳に残る。

胸を突き出して「一緒に帰ろう!ユウタ君!」かわいい

心配そうに見つめるユウタに「ん?」かわいい

一度見た人も是非二度三度と足を運んで欲しい作品です。個人的にはここ10年で一番好きなアニメ映画になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=zEd4hOqStO0
冒頭20分期間限定公開(5/19までの公開予定のはずだったけど今も見られます)

予告編

宇田鋼之介監督のインタビュー記事。ネタバレありなので観覧後にお読みください。

エキレビ!「虹色ほたる」監督インタビュー前編
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20120524/E1337818548893.html?_p=1

エキレビ!「虹色ほたる」監督インタビュー後編
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20120525/E1337876324568.html

※以下、ネタバレを含むので閲覧注意

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