吾妻ひでお「失踪日記」文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞

http://plaza.bunka.go.jp/festival/sakuhin/index.html

吾妻ひでお史上最大のヒット作となった「失踪日記」が第9回メディア芸術祭、マンガ部門の大賞を受賞。これでまた売れますね!

失踪日記
発売日:2005-03
著者:吾妻 ひでお
出版社:イースト・プレス
定価:¥ 1,197(税込)
在庫:通常24時間以内に発送

伊魔崎斎

http://d.hatena.ne.jp/takeshito/20051208#p1

昨年、伊魔崎斎氏がアニメーターを辞めるという宣言をした時に特集を組もうと思って資料を集めたものの、まとめきれず放置していたものを放出。

伊魔崎斎氏の同人時代の「中年コミック」告知チラシ。時代が時代だけに無修正なのでモザイク修正(笑)俺にとっての伊魔崎斎はここから始まった。

初単行本「タンポポ茶でチョメしましょ」。


作品中にキャラクターがTVで山下鉄人を見ているカットと走りのカット。これ以外にも随所にNo.1アクション風カットが見られる。この時No.1、山下将仁は有名な存在で、色んな漫画家の作中でそれっぽいNo.1カットが散見されたんだけど、伊魔崎氏はカットの特徴を掴んでいて特にうまかった。本人にしてみればこういうお遊びは若気の至りなんだろうけど見てる方は面白かったんだって!

当時は山下さん好きなんだなぁというくらいしか思ってなかったけど、後にアニメーターとして名前を見つけた時はなんか嬉しかったね。

当時はみやすのんき「リフレッシュ」に代表されるエログロ路線全盛期で、MAXONの濃すぎるスクリーントーンと、丸ペンでの執拗な書き込みが流行だった。体液の飛び散りエフェクトや髪のハイライトエフェクトなどの処理に氏らしさが見られる。

あと音楽好きってのもなんか通ずるものがあった。当時ロリコン漫画家にパンクスは多かった。

まあタンポポ茶だけまとめたところで他の単行本がなかなか入手できなくって(ぶっちゃけて言ってしまうと結局作画的に面白かったのはタンポポ茶だけなんで)放置しちゃったんで本当に中途半端ながらここまで。アニメーター以降の時代はたけしとさんの所を参照してください。
<追記>こんなのも出てきた。

ガラクタ屋のかたつむりサラダ。表紙と漫画1本、イラスト何点か。この表紙はお気に入り。あとムック「ギャルズアニメ」にも何点かイラスト掲載されてますよね。

福満しげゆき「僕の小規模な失敗」を買う

fukumitsu.jpg福満しげゆきの2年ぶりの新刊。たまたま入った本屋に珍しく平積みされていたのを見つけて購入。青林工芸舎の単行本が地元で買えるとは思わなかった。
今までの作品群もそうだったけど、今回のは各エピソードの解説が実体験として語られている自伝的マンガ。今年は自伝マンガの傑作が多かったけれど、本作もかなり好きな部類だ。
しかし福満しげゆきの描く女性はかわいいなぁ。
本棚巡礼 第五棚 超小規模な対談 〜福満しげゆき(漫画家)〜

僕の小規模な失敗
発売日:2005-09
著者:福満 しげゆき
出版社:青林工芸舎
定価:¥ 1,050(税込)
在庫:通常24時間以内に発送

盗用:「エデンの花」など絶版 講談社

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051019k0000m040140000c.html

盗用があったのはバスケットの場面で、「スラムダンク」の構図と酷似している。末次さんも、盗用を認めている。末次さんは講談社のホームページ上で「モラルの低さ、認識の甘さにより、多大なるご迷惑をおかけしてしまった」とのコメントを発表した。

この漫画を見てないんでどの程度の盗用があったのか判断できないのでなんとも言いようが無いんだけど、有名漫画の構図丸パクリな漫画家はいくらでもいるので相当悪質だったということなのだろうか。それとも漫画を愛する一部の人の大量クレームでもあったのかなぁ。
関連して見かけた話。
http://d.hatena.ne.jp/m4n4/comment?date=20051019#c

# 『そんなこと言い出したらこれはどうなのるかと。
ttp://www.geocities.jp/hobby_room_pearl/jump/daiamon/09.html
ネタがスラムダンクじゃなくジョジョやガンダムなんかで、
さらにもっとネタ的で、パクり方があからさまだったらいいのか?
逆にエヴァなんかは今の状況で放送されてたら潰されてたんじゃないかな。』

どうなるって言われても全く問題ないとしか言いようがないな。元ネタの方もそういうニュアンスで取り上げてないでしょ。つーかこの人はパロディの意味がまるで理解できてないな。
まあたまたま見かけただけで全体としては一部の人なんだろうが、こういう考え方をする人が少なくないと想像すると怖い。
http://tretre.fc2web.com/faq1.html
まとめサイトに凄く突っ込みどころの多いFAQがあるな。こんなん何世代リサイクルしてるんだ?

Q.2ちゃんねる(ツーチャンネル?)の奴らはみんなネット右翼で引きこもりオタクで犯罪者なんだろ?
A.そんなことはありません。全員が全員ではありません。引きこもりもいれば会社員や孫のいるおじいさんまでが幅広く交流しています。

相変わらず自分らの都合のいいように誘導してるな。2ちゃんねるの一部の人にはネット右翼も引きこもりもオタクも犯罪者もいるだろうに。

Q.2ちゃんねるに書き込んでみたら、一斉に攻撃されました。怖いです。
A.ちょっと書き込むのはやめて、半年ほど書き込まず見るだけにして みてください。様子がわかります。

ぁ界のネタとしての半年ROMが一人歩きしているようでなんか本気で書いてるっぽいよ?ちなみに現在は公式見解では半世紀ROMが常識ですから。

Q.盗作・盗用・トレース・パクリってそんなに駄目なものなの?
A.駄目なものです。特に創作に関わる人がこれをやってしまうとアウトですし、蔑みの対象です。

ダメなものってのは同意だが、ことさら蔑みを誘発するような後の語句はいらんだろう。そんなの自分自身の考え方次第だ。

Q.どうせこんな面倒なサイト作ってるのは、末次タソを妬んでる暇なブスデブヲタニート腐女子なんだろ?
A.なぜだかわかりませんが、ネットで人を罵倒する時によく出てくる台詞ですね。

わざわざFAQにこんなん取り上げてるのは非常にテンプレ的でちょっと恥ずかしい。いらないじゃん。
http://www.kodansha.co.jp/info.html
出版社としてのこの件の落としどころが本当にこれでいいのかって気がします。
同作者の今回の件と関係ない作品の命までが出版社自らが絶ってしまうというのはあまりにも漫画文化を軽視してないだろうか。作者の強い意向もあったのかも知れないが、当該作品の絶版、現行作品の連載中断くらいに留めるべきじゃなかったのか。全ては前例として作られてしまったが。
今回の件、確かに作者に非はあるが、作品には罪はない。
ネットでもそうだけど面白い物、面白くない物問わず、外部の力で可能性の芽を摘むことは野暮で下衆な行為だと思う。俺は出来る限り芽を残しておきたい。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/post_9358.html#more

少なくとも、ある一人の作家を業界から追放することで解決する問題ではまったくないと思うわけですよ。

講談社の事情は分からないし、業界の体質の話は大きすぎてなんとも言えないけど、ネットにはまだまだこういった何が引き金になるか分からないパクリ検証サイトなるものが無数に存在しているわけです。そういったものも数年前まではまだ笑ってみれていたんだけど、今時の検証サイトはテンプレでもあるかのような淡々とした事務的な冷たい作りで、ネタとして笑って見ることは出来なくなってしまった。

『少年ジャンプ』が読めなくなったこと

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/09/post_16da.html

『ドラゴンボール』が天下一武闘会をはじめたあたりで、世間の人気とは裏腹に、私は作品に対する興味を失っていった。

俺らの世代だとドラゴンボール連載時にジャンプの柱の下に書かれた「もうちょっとだけ続くのじゃよ」という言葉が大きな意味を持っていたように思う。それはもうそろそろ最終回が近いという作品が終わることの残念さと、長い話がようやく終ってくれるのかという淡い期待だった。結局はこの宣言は無かったことになり連載は長く継続され、ドラゴンボールは広い世代に楽しまれる作品となったが、その当時俺はドラゴンボール、ひいてはジャンプ漫画に完全に興味を失っていた。
しかし漫画は好きなので自然と購読対象が青年誌に移っていった。これが卒業するってことなのかなと思っていた。今でもドラゴンボール、北斗の拳、聖闘士星矢、キン肉マン辺りのジャンプ黄金期の作品って興味ないしね(JOJOは別)。オタクを卒業するのは難しいけどオタクライフの中ではいくつもの細かい卒業があるのですよ。

ガガガガ

ヤンマガで絶賛連載停止中だった山下ゆたかの「ガガガガ」がアフタヌーンでいつの間にか復活してんじゃん(;´Д`)もう2巻なんて出ないだろうなと諦めてたからずっと単行本未掲載分のバックナンバー探してたよ
つか復活するって噂は夏前に聞いてたんだけど色々忙しい時期だったんで完全に見逃してた。これもバックナンバー探さなきゃな・・・。

ガガガガ 1 (1)
発売日:2002-01
著者:山下 ゆたか
出版社:講談社
定価:¥ 893(税込)
在庫:

漫画家の武田ゆういち氏死去

http://www10.ocn.ne.jp/~comic/

・8/26発売の「コミックラッシュ」10月号に武田ゆういち氏の読み切り『地球防衛課 栞ちゃん』が掲載予定だったのですが、作者が急逝したため掲載できなかったとの編集部から訃報が10月号の目次ページに掲載されています。

結構長く活動している漫画家でしたが、コミックスはあんまり出ていなかったんですね。未だに「GO!GO!爆走ハイスクール 」ばかりが引っかかる・・・。
個人的にはムービックのwebコミックサイトで描いていた車のイラストが好きでした。(俺様先生の「ぁゃιぃ学園アイアイ」が連載されていた頃!)お悔やみ申し上げます。