http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY200912070096.html
そして私が思うに、「さらヤマ」のラストに閃いた清らかな光の向こうには、趣味の世界(虚構の世界、アニメの国)という浄土があったのです。「あっちに私たちの夢の世界がある」。それが、あの奇妙なラストのメタメッセージだとすれば、多くの若者が銀幕を仰ぎ見て涙したことにも十分な理由があるというものです。
ヤマトに限らず、999でも鉄郎とともに機械の体に(もしくはメーテルの体に)想いを馳せ(ネジにされるので現実に帰る)、はっまさか俺はニュータイプ?と早すぎる中二病を発症してみたり、理想の女がラムちゃんだったり、そういったアニメの世界にのめり込んでるファンを前に秋元康は「アニメじゃないwww」と一笑した時代があった訳です。
思い返すと、特攻する古代君の周りにいたのが、死体(森雪)とメカ(ヤマト)と幻影(乗組員たち)と反物質人間(テレサ)で、普通の生きた人間がいないというのがなんだか不吉な予言めいていますね。そうなると「星になって結婚しよう。これが二人の結婚式だ」という彼の名セリフも、ちょっと違う響きを帯びてきますけど。