いま再びげんしけんを読む


http://mangakyou.exblog.jp/5553082/
ちょうど今げんしけん読み返していたんだよなぁ。最初の方ホント面白いわぁ。

オタサークルの日常を描いたこの作品に、コスプレイヤーをやってる大野さんというグラマーな女性キャラがレギュラーで登場する(一応断っておくと、オタサークルのなかにこういう身体的に高スペックな女性は意外といるのである)。で、驚いたのは、この大野登場から第4巻まで、彼女はコスプレをしているとき以外、彼女の「黒髪」にほとんどツヤベタ処理がされていなかったのだ(カラーページ除く)。
(中略)
ところが、第4巻から状況は一変する。大野と田中がつきあっていることが判明する回から、なんと毎回大野にツヤベタが発生するのだ。

作者はあの木尾士目なわけで、間違いなくこれは狙っていた事だろう。いやぁ気づかないもんだなぁ。コメント欄でも触れられていたけど大野さんより荻上さんの変化の方が顕著だ。
http://d.hatena.ne.jp/aniota/20050625/p2

作者はあの「5年生」を描いた木尾士目だ。ただのオタサークル物語であるはずがない。連載開始以来ずっと、ライトな表現の中に隠された人間関係を読み解く行為に耽った。(その多くは深読みしすぎだったが・・・)

後半は笹原-オギちゃんよりも斑目の淡々とした視点が印象的。

4巻で、主人公の笹原は、大野と田中が2人で秋葉原にいるところに遭遇し、はじめて2人がつきあっているらしいことに気づく。これは物語のレベルでは「秋葉原デートの現場」を目撃したことなのだが、表現のレベルで読者がここで目撃したものは、「ツヤベタのある大野さん」なのだ。ここでは、読者に意識されるかされないかギリギリのところで、大野が田中に好意を持ち、髪の手入れをしはじめたことに気づく仕掛けになっている。

以前exの方で自分なりにげんしけんを解体していたんだけども
【ex】げんしけんアニメ化記念(1)
【ex】げんしけんアニメ化記念(2)
【ex】げんしけんアニメ化記念(3)
これは田中と大野さんが付き合う前の1巻から3巻までのピックアップだけども、個人的には3巻でのサークル内カップル成立(咲ちゃんは登場時から高坂と付き合っていたので最初から除外されている。もちろん斑目が横から奪うという展開もありだが)の伏線に注目して見ていた。
でもね、俺は大野さんには「田中に一方的に惚れられる役」であって欲しかったなぁ。腐女子で現実の男にも高い理想を抱いているんだけど帰国子女ならではのガードの緩さ(?)で初めは撮影カメラマンだったり荷物持ちに過ぎなかった田中との距離が次第に近づいていく、みたいな展開を見たかった。最終的にサークル内で3組もカップル出来るなんて面白くないよなぁ(笑)
あと田中と付き合うようになってからの、「ツヤベタのある」大野さんって魅力無いように見えて仕方がない。あのもっさりした黒髪が良かったんだがなぁ(;´Д`)オギちゃんが出てきたり会長になったりと便利キャラとして物語から一歩引いたからかも知れないが。うーん個人的な感想だけどもね。
genshiken.jpg
田中が憎い憎い憎いぃぃぃぃぃぃ!!!!

げんしけん―THE SOCIETY FOR THE STUDY OF MODERN VISUAL CULTURE (4)
発売日:2004-06-23
著者:木尾 士目
出版社:講談社
定価:¥ 530(税込)
中古:¥ 1~

いま再びげんしけんを読む” に2件のコメントがあります

  1. うわぁ全部リンク間違ってました!今直しました!今!
    教えて頂いてありがとうございます。

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