「コミックギア」2号を買ってみた


アニオタフォース – 「コミックギア」を買ってみた

1号を読んだ限りでは編集がいないことのデメリットばかり目に付いてしまったが、11月に出るという2号を読んで改めて評価したい。

と、前回1号が出た段階で書いたんだけど、さて困った。2号を何度読み返しても感想らしい感想が出てこない(笑)

ネットでの1号の評価はさんざんだっただけに、2号はなかなか入荷している店が無く(発売から2日くらい経っていたのもあったが)5軒目にしてようやく購入できた。本屋さん戒厳令さんによると、

第1号が15冊入で2売という残念な結果だったコミックギアですが、今回は3冊の配本で御座いました。
2号目にして、束ではなくなったどころか1ケタです。

という事なので雑誌ではなくアンソロ扱いということを差し引いてもかなり部数が絞られていた模様。

2号発売前にはコミックギアは読売新聞の取材を受けていた。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090928bk12.htm

新人の育成という意味でも、利点は大きい。大阪から上京し同誌でデビューした櫻井マコトさん(29)は、「大阪では独学でマンガの描き方を学び投稿していた。『ギア』に参加してパソコンを使った仕上げの方法など、先輩からいろんなことを教わった」と語る。

ギアに参加している漫画家(ギアに限らず、今時の若い漫画家には大体この傾向が見られる)に見られる共通点として、漫画の描き方=作画技術、として捉えているというのは前回も書いたが、2号では?と感じるレイアウトが数多く散見された。特に友吉氏の「GoodGame」では全体的に1号よりもレイアウトの切れが悪くなっている。2話掲載で時間もなかったんだろうが、ここが悪いと漫画家同士がダメ出ししあうというコミックギア・システムの良い(とされている)点が無くなってしまう。

衝撃だったのはじゅら氏の「マシンガンソウル」。レイアウトも悪ければ設定の説明不足、そして話の勢いに肝心の画力が付いて来れてない。傭兵の話なのにサバゲやってるようにしか見えない。最後の終わり方もさすがにあれで「続く」は無いだろ。あれは本来編集者がいればネームチェックの段階ではねられてるはず。

友吉「GoodGame」にしても、九品そういん「プリンセスサマナー」にしても、自分の好きな題材を選んでるのが同人誌的であるが、好きが故に読者に訴えたいことが明快であるので(補足のおまけ漫画とかはうれしい)これはこれで好感が持てる。

12月には早くもヒロユキ「スーパー俺様ラブストーリー」1巻が発売されるが、もしかしたら3号が出る前にこれでコミックギアが最後になるかも知れない。

コミックギア VOL.2 (まんがタイムKRコミックス ギアシリーズ)
発売日:2009-11-11
著者:
出版社:芳文社
定価:¥ 590(税込)
在庫:在庫あり。
中古:~
スーパー俺様ラブストーリー (1) (まんがタイムKRコミックス ギアシリーズ)
発売日:2009-12-26
著者:ヒロユキ
出版社:芳文社
定価:¥ 620(税込)
在庫:近日発売 予約可
中古:~

「コミックギア」2号を買ってみた” に3件のコメントがあります

  1. この本は創刊号で廃刊となったコミックジャパンより酷いと思いました(;´Д`) どうみても好意的な言葉が見つかりません、ハイ。

  2. 本屋でなくてコミケの芳文社ブースで600円で売ってたら、誰も文句言わない気がします。
    それどころかプレミアすらつくのではないか。

  3. >もりやまさん
    言うほど悪意も取り立てて無いんですけどね。
    >(株)さん
    ヒロユキのサークルで売れば1000円で売れると思います。もちろんオフセットで。

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