金田伊功死去

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アニメーター金田伊功氏が心筋梗塞で死去。享年57。密葬。

巨星墜つ。本当に、言葉になりません。ご冥福をお祈りします。
自分が金田伊功の作画を見始めた頃は既にアニメ作品の顔とも言えるOP作画を担当、劇場大作アニメへも職人枠で参加しているバリバリのスターアニメーターだった。

幻魔大戦と言えば火炎龍。うねる火炎、絶えず変形し続けるエフェクト、尾を引く爆炎、赤と黒のコントラスト、タメにタメるタイミング。マグマのパワーが画面から溢れんばかり。スペシャルアニメーションの肩書きは伊達ではない。でも今見るとなかむらたかしパートとか森本晃司パートの方が好きなんだけども。

一瞬横切る光筋。スタイリッシュな計器類。タイトルロゴからワイヤーフレームへ、一見強引なエフェクトで繋ぐ。バンクしたライドアーマーと影で画面に空間を創り出す。飛んでいる鳥を思わせる独特なレギオスの機首。随所でフレームインしてくるレギオス。フーケの瞳のアップからミントの瞳に繋がる極めてアニメ的なカット。そして幻魔大戦を彷彿とさせる火山割り。このモスピーダのOPは金田アクションの要素がたくさん詰まってて大好きだ。



先日、イベントでVJやったときにも使ってたネタだけど009OPネタ3連発。
ここらでアニオタフォースならではのちょっとレアなものを。「チョコレートパニック・ピクチャー・ショー」より。作画的にそれほど目を見張るモノではないが、堀口忠彦、岩崎治彦ら個性的な作家と競演しておりなかなか面白いミュージックビデオになっている。

「ずっこけナイト ドンデラマンチャ」6話「ドンはカウボーイ」より。

とにかく作画の暴走が楽しい。ドンデラマンチャは6話だけビデオが出ているのがまた分かってるね。
金田関係のムックも漁っておきたい。
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ジ・アニメ特別編集「バース」。これは比較的最近手に入れた物で、数年前に書泉グランデのワゴンセールで新品を入手。原画もそこそこ載っている。
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「金田伊功Special」。躍動感のある原画に赤字で太ゴシック体の「金田伊功」が映えるとてもカッコイイ表紙。ふんだんに原画やイラスト、学生時代の落書き?まで収録されており、金田ファンならマストアイテムと言える。
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いのまたむつみ著「GBボンバー」。カナメプロ周辺のアニメーターらが多数出演。金田伊功もグレートキンタとして重要な役どころを担当。
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「金田伊功 FAN CLUB」会誌。原画等は載ってないが、ファンクラブならではの金田作画への熱い思いが綴られている。たしか初代会長はアニメーターで「Beck」監督の小林治氏、この会誌の時は「黒神 The Animation」監督の小林常夫氏が会長だった。
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伊功と書いて「IKO」と読む!IKO連による同人誌「IKO」。コミケにてスタジオNo.1周辺の原画集を出版していた。
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MILK LEMONによる「STUDIO NO.1 SPECIAL」。IKO連との関わりは不明。まあこの時期は色々な伝でNo.1関係な同人誌が出ていました。
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GCCによる「STUDIO NO.1&ONE PATTERN」。山下将仁氏が所属していたスタジオONE PATTERNの名が入ってることからIKO連よりも後発か。金田さん描くところのプラレス3四郎の今日子はラサにしか見えない。
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小黒祐一郎氏による「LET’S BEGIN」。「太陽の使者鉄人28号」本。ほとんど山下さん特集みたいなものですが、金田さんも1話だけ参加してるので。鉄人作画研究本として大変面白い同人誌で、俺はこの同人誌で完全に道を踏み外しました。
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あいどるから発行されたAVAAVA別冊「BIRTH・MEGAZONE23」のムック。アニメーター本なんだけども硬い紙質な上、ビデオテープサイズで非常に見づらいのが欠点。映像をビデオプリンターで出力したような図版もちょっと。

このタイミングでこんなものが・・・。ブルーレイ環境整えるか・・・。