HMVでようやく買えました。普通の街の書店じゃあ売って無いよなぁ。
個人的には熊倉隆敏のインタビューだけで元は取った感じ。「もっけ」の作中に忍ばせてる元ネタ特集したいなぁと思っていたんだけど、作者本人にやられちゃぁこれ以上の物は無いね(作者自身のネタバラしの是非もあるが本編と関係ない遊びの部分だからいいか)。というか俺が把握していたのなんてホンの一部だった!これだけぶち込んであってもあくまでもワンポイントであり作品世界を壊さないのが良い。
もっけは作者自身も4巻のあとがきで触れているように作品の時系列がバラバラである。そんな飛び飛びの時系列の中、直接描写されていない祖母の死(作中では体調を崩していている描写があり、先が長くないことを示唆している)というものが作品に色濃く落とされ、こちら側と彼岸側(霊界)というファンタジー的な境界線を扱いつつもリアルな「死」を意識させることで作品に深みを与えている。また時系列が飛ぶことによる静流と端生の微妙な年代の描き分けも見事だ。
というか静流かわいい。