8/10の新文芸坐×アニメスタイルイベントは「おおかみ」「ほたる」「もも」!


2012年は「夏」を感じさせるアニメ映画が偶然にも3作品公開されました。細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」(7/21公開)、宇田鋼之介監督の「虹色ほたる」(5/19公開)、そして沖浦啓之監督の「ももへの手紙」(4/21公開)。どれも日本の四季(特に夏)を感じさせる傑作揃いです。

この3作品が8/10の新文芸坐×アニメスタイルイベントで上映されることが決定!

「ユンカース・カム・ヒアと大橋学のアニメーション」@池袋新文芸坐

池袋新文芸坐アニメスタイルのコラボイベント「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 30 ユンカース・カム・ヒアと大橋学のアニメーション」に行ってまいりました。

「ユンカース」が久々に劇場に掛かるのも有り難いですが、今回の主役は大橋学a.k.aマオラムド!大橋さんの監督作品「CLOUD(ロボットカーニバルの一編)」、キャラデザ、作画監督をしている「グリム童話 金の鳥」、「ちびねこトムの大冒険」、そしてスペシャルアニメーターとしてクレジットされている「ユンカース・カム・ヒア」の4本立て。特に「ちびねこトムの大冒険」はレア中のレアであり、今回の上映を観逃すと次はいつ見られるか分からない。

大橋学を初めて意識したのは多分アニメージュ付録のポケットデータノート。写真入りでアニメ業界人の紹介がされているもので他のアニメーターとは明らかに異なる風貌だったので「このヒゲの長髪の人は何者だ?」と思ったのを覚えてる。その後、「ボビーに首ったけ」でもANIMATION DIRECTORという特別な肩書きを付けられてるのを見てマッドハウス作品と言えば大橋学という認識が強くなった(金田伊功のSPECIAL ANIMATIONみたいな感じで)。上映に先駆けてまず佐藤順一監督と大橋学さん、アニメ様とでトークショー。大橋さんの口から「セーラームーン」という単語が出てきて驚いたが初代のED作画担当してるんですね。

ユンカース・カム・ヒアには本編以前のパイロット版が存在する(DVDに収録)。キャラデザ・作画監督を大平晋也が担当しており、しかしどう考えてもこの作画密度とペースでは完成できないとの判断により小松原一男作監体制が取られた。ユンカースのEDにて大平晋也作画は見られます。

 

大橋さんの作画担当は不思議な力で空を飛ぶひろみとユンカースの一連の背景動画。大橋さんの実娘の協力によって描かれたパステル画の背景の上にノーマルのセルをオプチカル合成している。

 

http://mirukai.tea-nifty.com/

ユンカースカムヒアのファン活動と言えば忘れてはならないのが「ユンカース・カム・ヒアを観る会」の濱田さん。ユンカースやアリーテ姫など、隠れた名作を下高井戸シネマなどで定期的に上映会を行っていた。マイマイ新子以前のファンによる草の根活動の草分け的存在である。ある時突然ネットから消えてしまったんですがお元気でしょうか。

ちびねこトムは制作期間1年で原画に井上さんや沖浦さんや木上さんとかが参加している。メインの動物キャラクターは丸っこくてかわいらしいデザインだけども、レオニスだけがまるで杉野さん描くところのシルバーか力石徹にしか見えない(笑)まあ、キャラ表にも力石を意識したキャラクターとして書いてあったそうだから無理もないですが。

宝島といえば大橋さんが担当したOPとEDが1週間しか与えられず、OPだけで6日使ってしまいEDを1日で仕上げた話など面白かった。

作画の遊びの部分が出来なくなったという話。遊びを重要な人物セルと同セルに描いてしまえばカットしようがない。こういう遊びをよくやっていたらしいが、ある時セルに描かれた遊びの部分をブラシで消された時には「ああもうこういう遊びができないんだ」と思ったと言う。

「金の鳥」制作時、大橋さん、福島さん、新川さんが一軒家の2階にアニメーター班として詰めていたという。ちなみに1階が背景班。でも結局福島さんが美人だという話しかしてなかったように思う。

金の鳥、未だDVD化もされていませんがたまに中古ビデオ叩き売りで見かけます。買っておけば良かったな・・・。

オムニバス形式の「ロボットカーニバル」で一番最初に上がったのは大橋学「CLOUD」であり、一番遅かった作品は2年掛かったという。CLOUDの原作は大橋学氏の自費出版本である「雲と少年」。この夏、夏コミで復刻版「雲と少年」が発売されたので手に入れた方もいるかと思う。
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サイン入れていただきました!

個人的にロボットカーニバルを通して見るのは当時以来。北久保さんの「明治からくり文明奇譚」は繰り返し観てたけども。朝4時というなかなか辛い時間帯であったが、正直ビーボォーの2作品に助けられた。おかげで眠らなかったよ!エンターテインメント万歳!

ユンカース・カム・ヒア [DVD]
発売日:2001/12/21
発売元:バンダイビジュアル
時間:100 分
定価:¥ 8,190(税込)
価格:¥ 5,733(税込)※30%OFF!!

上妻晋作、沖浦啓之、大平晋也、崎山北斗ぱらぱら漫画C81にて頒布

12月30日(金)、東京ビックサイトで開催されるコミックマーケット81にて、上妻晋作さん、沖浦啓之さん、大平晋也さん、崎山北斗さん、4人のぱらぱら漫画が東ヤ-31aのst.BREAKにて頒布されます。

12月30日金曜日 東ヤ-31a 「st.BREAK」

サンプルを頂いたので掲載させていただきます。
上妻晋作さん。上妻さんと言えばイッキマンOPですね!最新参加作品はドラクエ10。
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沖浦啓之さん。監督作品「ももへの手紙」の公開も待ち遠しいです。
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大平晋也さん。最新作は来年PS3®/Xbo 360®で発売予定のカプコン「アスラズ ラース」、またジブリ作品にも参加中。
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崎山北斗さん。「UNGO」、「アスラズラース」に参加中。
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田中達之、崎山北斗、湯浅政明、大平晋也ぱらぱら漫画C80にて頒布

http://twitcmap.jp/?id=0080-2-PPa-45-b

st.BREAK FLIPBOOK No.2 田中 達之
st.BREAK FLIPBOOK No.3 崎山 北斗
st.BREAK FLIPBOOK No.4 湯浅 政明
st.BREAK FLIPBOOK No.5 大平 晋也
コミックマーケット80@東京ビッグサイト
8/13(土)2日目東地区 P-45b「st.BREAK」
各1,000円(予価)

アニメーターの画は動かしてこそ、という点に着想したぱらぱら漫画シリーズが、前回の大平晋也に加え、湯浅政明、田中達之、崎山北斗というメンバーで、8/13(土)コミックマーケット80東P-45b「st.BREAK」にて一挙に4冊頒布されます。

st. BREAK FLIPBOOK No. 2 田中 達之

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田中 達之:1965年5月25日生まれ、福岡県出身。
AKIRAで原画デビュー、Genius Party Beyond「陶人キット」 で初監督をつとめる。
BSフジ「ジャパコンTV」OPや、utadaのFLUXIMATION「#12 Wonder ‘Bout」のPVなど、
アニメ業界以外での活躍も多い。
その独特の色彩感覚と繊細なタッチでイラストレーター(CANNABIS名義)としても知られる

st. BREAK FLIPBOOK No. 3 﨑山 北斗

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崎山 北斗:1985年3月13日生まれ、鹿児島県出身。(※崎は山に立に可)
デジタルアニメの中にあって究極の2D作画を探究!凄まじいほどの映像美!
知る人ぞ知る、スーパーアニメーター!?(大平晋也談)
作画アニメとして話題になった『STAR DRIVER 輝きのタクト』最終話の担当カットでも
その異質さは抜きんでていた。

st. BREAK FLIPBOOK No. 4 湯浅 政明

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湯浅 政明:1965年3月16日生まれ、福岡県出身。
クレヨンしんちゃんで頭角を現し、OVA「ねこぢる草」ではその独特な世界観を余すところ無く発揮した。
監督作「マインドゲーム」「四畳半神話大系」では各賞を受賞するなど、近年その活躍は一般にも知られている。

st. BREAK FLIPBOOK No. 5 大平 晋也

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大平 晋也:1966年12月12日生まれ、愛知県出身。
THE八犬伝[新章]でリアル系作画を打ち出し、以後の作画アニメに多大な影響を与えた。
Genius Party Beyond「わんわ」で初監督。
ジブリ、IG、スタジオ4℃を経て現在は劇場アニメを中心に活躍。

大平晋也パラパラ漫画集「メタモって」、C79にて頒布

コミックマーケット79@東京ビッグサイト
12/29(水)1日目東地区 P-01a「st.BREAK」
大平晋也パラパラ漫画集「メタモって」
総枚数81枚+表紙、予価1,000円
イラスト集でも無ければ原画集でもない、アニメーター大平晋也による
パラパラ漫画集「メタモって」がコミックマーケット79で頒布されます。
※当日、大平晋也本人はいません。13:30頃には撤収とのことです。

アニドウのフリップ・ブックや、青幻舎のパラパラブックスみたいなものを思い浮かべてもらえばと。学生時代、退屈な授業中に教科書の端にパラパラ漫画を描いたことがある人がいるでしょう。是非「メタモって」で奇才大平晋也画による贅沢なパラパラ漫画を楽しんで下さい。
「メタモって」から表1表4と中の原画数点を公開。
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【編集長メモ】大平晋也さんの取材

http://animesama.cocolog-nifty.com/animestyle/cat6500986/index.html

『Genius Party Beyond』のパンフレットのため記事のために、昨日、大平晋也さんの取材に行ってきました。同時に雑誌アニメスタイルのための取材もやってきました(雑誌アニメスタイルは3号ではなく年末発売の4号への掲載になるかも。随分先の話でスイマセン)。

早くもアニメスタイル4号の話が!3号は今月発刊なのかな?まだ情報は上がってないようですが。

今回は『Genius Party Beyond』『わんわ』の話題は勿論、現在の大平さんの仕事全般についてうかがってきました。今回も充実した取材になったと思います。

楽しみすぎる!
(関連)Genius Party Beyond公式サイト
なんかTrailer見れないけど・・・。

大平晋也作画の「桃太郎伝説」OP

空から落下して海に落ち、波しぶきを上げながら再び海から飛び出すカット。ずっとレンタルビデオ屋や中古ビデオ屋でソフトを探していたんだけど、あっさり見つかるのはさすがYoutubeだね。

大平晋也作品リスト(不完全版)
http://f30.aaa.livedoor.jp/~aniota/pukiwiki14/pukiwiki.php?%C2%E7%CA%BF%BF%B8%CC%E9

アニメージュ「この人に話を聞きたい」単行本化

http://style.fm/as/05_column/animesama33.shtml

それと別に、アニメージュで連載している「この人に話を聞きたい」の単行本化も進めている。

正直、アニメージュの中でこれだけ読めればいいなとずっと思っていたので(他にもいい特集記事はあるのだが。アニメ雑誌って場所取るわ重いわで大変)単行本化は有り難い!

大平晋也さんのオリジナルイラストが載っていたりするので、気になる作画マニアはバックナンバーをチェックしてみるといいだろう。

これいつの号でしょう?チェックしてみます。