『先鋭表現と『手抜き』』、再び。


http://d.hatena.ne.jp/ono_matope/20060623#1151085443
非常に興味深い話だったけど、問題のレビューが見あたらない?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/dvd/B000ELGLCQ/customer-reviews/ref=cm_cr_dp_1_1/250-3798788-4923418
そのレビューからの引用。

「絵が荒れる」という表現が適切なのか素人なので分かりませんが、途中、素人でも分かるくらいひどく絵が荒れていました。
特にひどかったのはティラノザウルスに襲われる1回目のシーンですが、あまりにもデッサン(作画)が乱れており、目を疑いました。
(本当にトラッキングがずれる上映ミスかと思いました)
陰影の色分けもされておらず、全体の色指定もが同一色で処理されており、画線のモーションもずれまくります。
最近はこういう「演出手法」もあるそうですが、こういう「手抜き演出は」観る側から抗議しないと駄目だと思うのですが、どうでしょう?

確かに「絵が荒れている」というのは正しい指摘だ。ただし、絵が荒れているのとデッサンが狂っているのとはまた違う(あえて狂わせている場合もあるが)。影落ちてればどんな絵でも3割増しに良く見える。セル画よりも原画の方が良く見える。

この人たちは画面の質を『書き込み量』とか『作画枚数(2コマ打ちで動いてれば高クオリティ、みたいな)』とかの直線的価値観で図ってるのかな、とか。

これらは判断しやすい指標ですからね。間違っちゃいないけど、こういう価値観でばっさり「手抜き」と切られてしまうのも勿体ない話。テレコム神話とかあの作品は影何段落とした!とか懐かしい話だ。
ビデオ起こしの作画が生っぽくリアルに見えるのはまあある程度当たり前ってのも似たような話かな。結果的にフィルムとして完成度があがっているので否定する訳じゃないけど、そんなに話題になるほどは驚かなかったのよ、ハルヒ。

『先鋭表現と『手抜き』』、再び。” に3件のコメントがあります

  1. ハルヒの長回しシーンとかえばんげの握りつぶしシーン、トップの最終回とか手抜きか効果かわかりにくくわかりやすいシーン見せても同じ感想かな?
    けど相米慎二の「手抜き」だけは許せんw
    結局面白いか面白くないかで面白くなければ提供者は罪だと思う。
    見る側に能力求めるのも同じ。
    一番すばらしいのは誰もが楽しめてかつ知識があればさらに楽しめるってのなんだろうけど。
    そのレビュアーはどうかとは思うが、結局ソイツがそう思ってしまったってのはクリエイターの敗北なんだろうなぁ。
    漏れは「わかってる。わかってるぞー」と言ってやりたいがそれもまた漏れの傲慢でしかないw
    けど例え個人ブログでも不特定多数に公開するならショボい知識で批判すんなと。これだけはガチ。
    他人の日記につけるコメントくらいは無責任でいいと思うけどw

  2. どうもです。下のエントリーでも書きましたが、
    どうやら書いた後レビューが消えちゃったみたいですね。
    http://d.hatena.ne.jp/ono_matope/20060624#1151173924
    とりあえずキャッシュはこちらという事で。
    http://72.14.235.104/search?q=cache:XQ-0UN-sCbkJ:www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ELGLCQ+%E3%81%82%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%82%82%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3(%E4%BD%9C%E7%94%BB)%E3%81%8C%E4%B9%B1%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%80%81%E7%9B%AE%E3%82%92%E7%96%91%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F&hl=ja&ct=clnk&cd=2&inlang=ja
    橋本晋也の作画が受け入れられるかは確かに好みが分かれそうなのでいいとしても(笑)、
    描線の荒らし等は通常の画作りより手間が掛かってるのに、観る人によっては
    「抗議すべし」と思ってしまう程”手抜き”に見えてしまうというのは虚しいですね。

  3. うわー、上のコメントで名前を書き間違えました。
    正しくは橋本晋也→橋本晋治ですね。失礼しました。orz

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