コミケには文化が無い


ゲームの為なら女房も泣かすより
http://empire.cocolog-nifty.com/sun/2007/08/post_e52b.html
初めてコミケに足を運んだという柳生すばる氏によるコミケ批判エントリー。

とにかく
この混雑はどうにかならないものか!?
この東京ビッグサイトは日本一大きい展示場なのだそうだが、それがこのありさまだ!
行ったことがない方には分からないが
子どもがいない!
老人もいない!(中年男性以上がいない!)
外国人がいない! (全然ではないが・・・)
ヲタク世代の若者だけである(笑)。

なぜ子どもや老人や外人がいないと困るのか。以下に記すがどうやら柳生すばる氏は「文化とは全ての人に認められるもの」と考えている節があるらしい。
あと外人は多いですよ。アジア系、特に中韓からの参加者は相当数いると思います。見た目からは分かりづらいだけで。

2)は「文化が無い」ことである。
「ヲタクは文化!」と最近は輸出文化の1つにも数えられているようだが
拙者が見たところ
文化と言われるような斬新でユニークなマンガを描いている人(サークル)は1人も居なかった。

「文化が無い」という表現はちょっと意味が分からない。文化とは俗生活の中から自然発生的に生まれるもので、「他国に誇れる立派な文化を意図的に作る」と考えているこの段階で柳生すばる氏は文化を取り違えている。
初めてのイベント参加で、しかもあの膨大な会場を3時間かそこら見て回ったくらいではアウトラインすらも掴めていないと思うが、そもそも「文化=斬新である」という前提からしておかしい。この文章を書き直すならば、

拙者が見たところ
斬新でユニークなマンガを描いている人(サークル)は1人も居なかった。

という事であれば個人の感想なのでごもっともだろう。みんな柳生すばる氏個人の感想をどーのこーの言っているわけではないというのに早く気づいた方がいい。

1)は「閉鎖的な運営方法」なことである。
何より拙者は今回始めてコミケに来て
 「マンガ・フェスティバルというよりヲタク・フェスティバル」
であると感じた。

よし、どうすればいいか分かったぞ!まずこの人は「編集王」から読み直すべきだ。

編集王 (1) (小学館文庫 (つB-1))
発売日:2006-07
著者:土田 世紀
出版社:小学館
定価:¥ 650(税込)
在庫:通常24時間以内に発送
中古:¥ 85~

”ヲタク”というイメージは引き篭もるイメージがあるのは分かっていたが
やはり「その通り」であった(笑)。
出展者に10人以上話しかけたが、ほとんど肝心なことには答えてくれない・・・笑
「税務署ではないよ・・・」
と言ったが口は重い。

何について話しかけたのかは不明だが、ここまでの記事を読んだところでは、柳生すばる氏はかなり保守的で頭の固い人であるという印象を受ける。会話の中で「肝心なこと」「税務署」という言葉が出てくることから想像するに、「どのくらい儲かっているの?」とか一般に答えづらい質問をしたからではないだろうか。もしそうだとするならば、それをして「引き篭もるイメージ」と括り付けるのは誤りである。

「大阪から来ている」と言いながら関西訛りのない方が何人も居ました。
「この製本に幾らかかりました?」
と聞いても誰も教えてくれませんでした。
新規に参加しようとする者にとって製本代は1番聞きたいことです。秘密にしなくても良いことまで隠すと人は良い感じを持ちません。

製本代を聞いたのか。でもサークルによっては店番しているだけの人もいるし、この本作るのにいくら掛かったかなんて「この(しょぼい)本にそんな掛かってるの?」と思われそうであんま喋りたくはないよな。そういう事を聞いてくる部外者に対して構えてしまうってのも分からないではない。
つか関西訛りがないにゲラゲラ笑った(;´Д`)オタクはみな出自を騙る嘘吐きです!!!

禅や武士道といった古来の日本の文化も
決して”内に篭る文化”ではなく・世界に開かれた普遍的な価値を持つからこそ評価が高いのである。
運営会社には猛省を促したい!
閉鎖的なヲタク
閉鎖的な運営会社
老人・子どもに危険な環境
こんなことを続けていれば、いずれマスコミ・識者から批判されるだろう。

鎖国していてよく言うよ(笑)という感じですが
そういう意味じゃ日本人は古来より閉鎖的種族だったんですよ。閉じられていた文化だからこそ熟成できる。「評価が高い文化」なんてのは後々の評価に過ぎない。

その理由は
危険なほど混雑している からだ!
体がぶつかっても「すいません・・・」の1言がないほどである。
とても小さなお子さんを連れて行ける環境ではない!
基本的に休憩所が無いから
年配の方にも無理である。

混雑しているのでコミケを7日間開催にして混雑を緩和しようと言う柳生すばる氏の提案。
常識的に考えて7日間は物理的に無理にしても、ここに書かれている事は一般人の意見としてもっともな事です。オタクそれぞれが反省し、準備会も十分考えるべき事柄だと思います。
コミックマーケットは他の展示会などと違って営利目的で企業が運営しているわけではありません。コミックマーケットは既に30年の歴史があり、サークル、参加者、スタッフみんなで長年作り上げてきた異質で特殊なイベントです。なので別に一般向けに広く門戸を開いているイベントでは無いのです。このハードルを越えてきた者だけが楽しめるイベントなのです。
ただ、ここ数年のオタクブームで一般人の一見さんが増えてしまったため、特殊なイベントであるにもかかわらず色んなところでこういった無理解からの認識の違いが指摘されるようになりました。繰り返しになりますが営利目的でやっているわけではないのでコミックマーケット自体は今後大きくしていくつもりは無いはずです。結果的に規模が大きくなってしまったというだけで、長く続けていくというのが唯一課せられた目標でしょう。長く続けていくことが文化の礎になるのです。
今回の件、柳生すばる氏がカタログを購入していて注意事項に目を通していれば納得出来る事ばかりだったんじゃないかと思います。準備会もカタログとは別に、参加者全員に行き渡るように注意事項のチラシを用意してもいいのかも知れませんね。少なくとも撮影禁止とかは。

強いて言えば
終戦直後の闇市(Black Market)に例えられよう。

柳生すばる氏は腐してこう表現しているようだが、これは褒め言葉ですね。そもそもサブカルチャーなんだから。
<追記>
コメント欄見てると「カタログ買って読め!」って意見が多いけど、これを押しつけるのは一般の一見さんには無理でしょう。俺も普通に人の流れに沿って入っていったらカタログ売ってるところすら見てないで会場入りしちゃったし。「売り切れてたらカタログ専用のゴミ箱があるからそこから~」なんてのはローカルルールすぎてとても理解を得られない。

自分のできる範囲で取材して記事を書いて何の不都合がありましょう?私のこのblogも1行も読まないで誹謗中傷してくる人もいますよ。

取材って書かなければいいのにねぇ、こんなの到底取材のレベルに達してないんだから。また火に油注いでるな。

コミケには文化が無い” に12件のコメントがあります

  1. つかこんなの釣り師もホンモノもあとからあとからでてくるんだからいちいち反応するのも労力がもったいないようなw
    みんなわかってんだし。
    離れていってくれればそれでいいんじゃ。。。
    http://dnalt.iza.ne.jp/blog/entry/260175/
    このエントリーも凄かったよね。
    いきなり「(1)もし犬が母子を噛み殺したとしたら?」って全く意味がわからないw
    論述ではなく言論主張風エンタテインメントなのでは?

  2. 編集王のオチで終わらせておけば良かった。なんか書いてる内に長くなってしまった。反省。

  3. 『量の増加は質の低下』とは良く言ったもんです
    こういうお客様気分な一見さんが増えるのは
    コミケという「文化」にとって忌々しき事体ですね

  4. ド素人を得意がって非難するオタも自重しろってとこですかね。
    aniotaさんもコミケ来てるの?

  5. 目の前で頒布している最中のものの原価を、唐突に赤の他人に聞かれたって、誰も答えたがらないに決まってますがな。
    そりゃ、相手に警戒もされて、喋りたがらないに決まってる。
    原価が知りたいって、そんなもの、自分で印刷屋のHPを見れば簡単に調べられることなのに、わざわざ頒布中の人を目の前に聞く人に良い感じは持ちませんね。
    というか、目の前で頒布中の物の原価訊ねるなんて、マナー違反もいいとこじゃないの。
    街中の八百屋で、初対面で仕入れ値訊いたり答えたりする人がどこにいるよ。

  6. >文化と言われるような斬新でユニークなマンガを描いている人(サークル)は1人も居なかった。
    1人も居なかった・・・って、すべての漫画を読んだんでしょうか?
    ☆悪魔の証明☆

  7. 原価ねぇ…。
    ぶっちゃけ紙代画材費旅行費新しいプリンター購入その他経費5万円以上かけてコピー誌10冊つくって売り上げ2000円です。

  8. >こんなことを続けていれば、いずれマスコミ・識者から批判されるだろう。
    マスゴミは既にしていますがwww

  9. そういえば、日本の大衆文化の源流は鎖国時に生まれたっていう
    高校の頃の日本史のおじいちゃん先生の言葉を思い出すなぁ…

  10. 関西人は所謂関西弁を喋るに違いない、関西人は一家に一台たこやき機、と
    思われるのは、関西弁を一切喋らない関西人としては非常に不快な偏見でした。
    # たこやき機は我が家にもありますけどねっ(゚Д゚)
    東京に越してきて標準語で話していたら「エセ関西人」とまで言われたことあります。
    なんで言葉遣いだけで出身地まで否定されにゃならんのだ、とw
    本題のコミケからは離れますが、そういう意味でも私にとっては柳生氏の
    エントリは不快な内容でした。

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