アニソンバカ一代


たまたま呼ばれた飲みの席で著者のキムラケイサクさんからご献本いただきました!ありがとうございます!

アニソンバカ一代〜アニメ&特撮ソング史上最多555曲濃縮読本
発売日:2010-04-05
著者:キムラケイサク
出版社:K&Bパブリッシャーズ
定価:¥ 1,890(税込)
在庫:近日発売 予約可

1日1曲として1年365日分の、例えばキャラクターや声優、スタッフの誕生日であるとか、没日であるとかにちなんだアニソン紹介になっているのがミソ。年代別アニソン紹介と違って世代差を感じることなく満遍なくアニソンが網羅出来るのは特筆すべき点。無駄にウンチクが充実しており読み物としてもかなり楽しめる。あとJAM projectが1曲しか紹介されてない事も触れておくか。古いオタクですいません!
アニソン紹介以外には小林亜星、串田アキラ、山本正之インタビューが掲載。オタクであれば誰しも一度はアニメのOP・EDを編集した経験があるだろう。70年代後期のアニメOP・EDを編集していると気づくのがこの時代の小林亜星のいい仕事っぷり。いい曲だなと思うと大体エンディングテロップに小林亜星の名前が出てくるのを見て一人納得していた。

なんで世のコスプレイヤーは花の子ルンルンのコスプレをしないのか。おかしいだろ!EDでは珍しく亜星自身がヴォーカルを取る。とにかくこの時代のアニソンと言えば亜星で、キャラは荒木&姫野だったのだ。
「ソニックX」これは本書では取り上げられてないけど、70年代が亜星なら、ゼロ年代にもっとも活躍したアニソン作家と言えば渡部チェル。SONIC DRIVEはJAMではない影山ヒロノブ(と高取ヒデアキ)と組んだソニックらしい疾走感溢れる名曲。

「キン肉マンⅡ世」歌詞自体もいいが、詩を曲に乗せるのがバツグンに上手い。

「化物語」2010年現在だと間違いなく神前暁だろう。

ついでに、本書の中から個人的に好きなアニソンをいくつか紹介。
「炎のアルペンローゼ」キャラデザ:高田明美、作曲:久石譲、オープニング作画:湖川友謙という奇跡的な逸品。撮影と緑のテロップが見にくいのが残念だ。

「スーパードール☆リカちゃん」Rookyの「ねっ」は名曲!アイドル現場では今でも全然使えます!

「小さなスーパーマン ガンバロン」レッドバロン、マッハバロンに続く第3作がこのガンバロン。というと必ずセットでジーグ、ガキーン、バラタックのマグネロボシリーズを思い出してしまう。3番目が他の2つと毛色が違う所とか。後に藤崎詩織で一世を風靡する金月真美さんも出てきます。

「ウルトラマン80」今年30周年ということでDVD-BOX化が決定!円谷プロ毎年恒例のエイプリルフール企画「円谷ったー」が面白すぎた。第3期までのウルトラシリーズの中ではこれも毛色の違うOP。

「破邪大星ダンガイオー」第4世代オタクにこれが70年代ロボットアニメのオマージュ作品だと言って通じなかったのがショックだった!第2世代オタク的にはガンダムの登場で途切れた70年代ロボットアニメの系譜の復権だったんだが、第4世代オタク的にはスパロボって括りで全部一緒らしい・・・。
この流れの直系はGダンガイオーじゃなくてゴーダンナーだと思う。

水木一郎がたじたじなほど声量溢れる堀江美都子の女性上位時代。当時、堀江美都子がロボット物を歌うのもかなり久しぶりだったんです。これを聞く度に宇宙円盤大戦争のささきいさお「もえる愛の星」と、グレンダイザーの堀江美都子「ちいさな愛の歌」をごっちゃまぜにしたMADを思い出す。データ無いから貼れないけど。
そして、アニソンと言えば忘れてはいけない子門真人。70年代後半から90年代前半まで活躍していたが、既に引退を宣言しており表の場に出てくることはない。TV局でも「あの人は今」的な番組で何度も引っ張り出そうと試みるも未だ実現していない。師匠のすぎやまこういち経由で頼むしかないんじゃないかというくらい。子門と言えばライダーとかガッチャマンとか有名どころがあるんだが、マイナーな作品をいくつか紹介したい。
「魔獣戦士ルナ・ヴァルガー」

このCD探すの結構大変だったんだよねぇ・・・レアコレクションには入ってたけど。と思ったら、先月発売された「子門真人ベストコレクション」にも収録されていた模様。作曲が川井憲次なので最後のルナヴァルガーがパトレイバーにも空耳してしまうので困る。

子門真人 ベスト・コレクション
発売日:2010-03-15
レーベル:ポニーキャニオン
アーティスト:子門真人
定価:¥ 2,100(税込)
在庫:在庫あり。
中古:¥ 1,560~

メガCD用ゲーム「Aランクサンダーの歌」とアーケードゲーム「闘え!ダダンダーン」。この時既に半引退していた子門真人に熱烈なラブコールを送り、再びマイクの前に立ってもらったという。これらを残して子門真人は完全に音楽業界から引退してしまう。希砂未竜とか言う人はいません!

キムラケイサクさんは「ファミレス戦士プリン」の監督さんでもあります。(※18禁、なのかな?)

アニソンバカ一代” に4件のコメントがあります

  1. 先日はお疲れさまでした!
    夜から自分のイベントが無ければインストアにも顔出したかったんですが・・・また宜しくお願いします!

  2. 時折フックすると木村昇だったりしたなぁ。
    80EDとかウラシマンとか。
    師匠?のゴダイゴタケカワもいい仕事残してますよね!
    アイドル扱わせたら面白かった古田喜昭とか好きだ。
    マミとかときめきトゥナイトとか。
    加茂晴美はもうちっと評価されてもいいと思う。

  3. 古田喜昭良かったですねぇ、スターザンSとか。
    TALIZMANはスーパー・ベストが出てるな。買っておこう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.