青木康浩監督作品「ChaO」は、青木監督が19年前に製作したAmazing Nutsがそもそもの始まりだという。Amazing Nutsはレコード会社のavexとStudio4℃がタッグを組み、m-flo、倖田來未、RAM RIDER、minkと豪華なアーティストをフィーチャーして短編アニメ作品を作る、という実験的なプロジェクトであった。
3:たとえ君が世界中の敵になっても
音楽:倖田來未
監督:キャラクターデザイン:青木康浩
シナリオ:小原信治
CGI監督:川村晃弘/美術監督:新林希文
その中で青木監督は倖田來未の「たとえ君が世界中の敵になっても」を製作した。この時、青木監督はいつかこのNuts(種)で劇場長編を作りたいという漠然とした夢を持っていたという。なのでChaOの主題歌は倖田來未さんなんですね。
以下、たまたまAmazing NutsのDVDを持っていたのでそれらを見ながらChaOと比較したTweetを転載します。
Amazing Nuts「たとえ君が世界中の敵になっても」で撒いた「長編作りたい」という種がChaOで結実した、との青木康浩監督のお言葉。 pic.twitter.com/wXliwFADGS
— radical a.k.a aniota (@aniota) August 29, 2025
※彩色設計の成毛久美子さんはChaOにも参加されてます。
トークにて青木康浩監督自身が「香港映画に大きな影響を受けている」と仰ってた通り、Amazing Nutsの段階でもカンフーアクションが豊富で、この点ChaOとAmazing Nutsの点と点が線で結ばれた感じだ。全然ブレてない。 pic.twitter.com/sh8CB9Ok8b
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ChaOを見た人なら分かるが、車が大看板に突っ込んで看板の絵がボコボコに変形するギミックはAmazing Nutsでも見られていたので、これはセルフオマージュだったんですね。 pic.twitter.com/IjYZpJ63cU
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雲が変形して蝶の形になるギミックも似たようなものがChaOで見られました。 pic.twitter.com/MI94YP3oxb
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そんなAmazing Nuts「たとえ君が世界中の敵になっても」が期間限定で配信中なんですよ、奥さん!
前述の「看板がボコボコに変形」「変形する雲」に加えて、「海岸とボート」「ニュースキャスター」「回転し続けるトイレットペーパー」「如意棒」などの小ネタは、ChaOを見てるとニヤリとすること請け合いです。
キャラクターデザインは青木監督自身によるものですが、立川シネマシティで行われたChaOのティーチインにて、キャラクターデザインを担当した小島大和さんが「青木さん絵が上手いんだから自分でキャラデザすればいいのに笑」って言ったら青木監督が「そう、上手いんです笑」って返したのも面白かったです。
