fujimakiさんの書き込みを受けて、YouTubeについて書き残した事があったのでもうちょっとだけ書いてみたいと思う。
YouTubeに関しては流行りだした当初から俺もずっともやもやしていたんですよね。こんな無茶苦茶なアングラ的サービスが長く続くわけない、すぐ廃れるだろうと思っていた。でも実際には一般ユーザー層にまで広まって、今まではグレーどころか真っ黒だった動画のアップロードが数の論理で著作権者を圧倒、ここまで大きくなるとは想像できなかった。「海外のサーバーだから」って黎明期のwebわれずじゃあるまいし、ナップスター同様潰されると思っていた。というかそれ以前にトラフィック増大で物理的に破綻すると思ってたんだけどね。
YouTubeの成功は見やすいインターフェースであったということよりも、アップロードしてもいいという空気を醸し出していたのが大きいだろう。でもそういう敷居が極端に下がったというだけでファイル共有ソフトで落として見るっていうのと欲求の根幹は同じなんですよ。
その昔アニオタニュースをやっていた頃、どんなに動画をアップして引用したかったことか。ここでこの動画を紹介できればどんなに言いたいことがまっすぐ伝わることか!と、文章力の無い自分は渇望したものだった。当時から動画を紹介できるニュースサイトを作りたいなと妄想していたものの、(インフラのせいにしたくはないが)まだ時期尚早だったのだ。その時の思いは先日の藤岡琢也死去の記事で3年越しで実現することになった。
アニオタフォース | 藤岡琢也死去
やはりここは夢邪鬼の声を聞かせたいよな、と思ってたんだよ。
これはばるぼらさんの本のインタビューでも書いた話だけど、三留まゆみさんのように映画館で自分の好きな映画を8mmカメラで撮影したかった、でも俺はそこまで到達することはできなかった。自分の好きな物、欲しいと思う物に対してどこまで後先省みず貪欲になれるっていうのが俺の考えるオタク力なんだけども、市場に溢れている十分な供給があるものよりも、わずかな情報と自身の妄想でカバーしなければならないちょうマイナーなものの方こそオタク力が必要とされ、ハードルが高いほど俺の中のオタク力が燃えあがる(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=nV5qE36YyAc
懐かしのクイズ番組、カルトQ「ポップアート」のカルトキング森下さん。「普段知ってても言う機会がない」は名文句。
あと実を言うとYoutubeにあんまり自分が探しているものって無いんだよね。例えばこのカルトQシリーズはあんまり見つからない。探し方が悪いのかな。リクアプ板どこぉ?
ブックマークより
2006年11月29日 FFF オタク ただ、第一世代あたりにいたでしょ「持ってると豪語するけど絶対に見せてくれない奴」って。
あはは(笑)それは持っているという嘘をついているのかもねぇ。見せてはくれるけどコピーまではさせてくれなかったというのはいたかもなぁ。俺は仲良くなればホイホイあげちゃうなぁ。こないだ交換を持ちかけられて結果持ち逃げされたけど(笑)だって友達になりたかったんだもん!
いやらしい話だけど結局こういうレアものを所有するのに拘るのとかはオタクのコミュニケーションの手段として有用だったからなんだよな。「ああ、あれ?持ってるよ。今度持ってくるよ!」みたいな。今はそんな必要なくても例えばSNSであったり、こうやってブログで書く事で何かアピールできたりとコミュニケーションの手段はたくさんあるし、廃れていくのも当然か。