ぴあ、ももクロムック本の売り上げ部数を少なく虚偽報告

【STARDUST】重要なお知らせ

平成25年10月18日一部報道にもありました通り、当社所属のももいろクローバーZのムック本「ももクロぴあ vol.2」(ぴあ出版)に関して、印刷部数に虚偽の報告があり、印税額が本来より過少であったことが発覚致しました。

今回は内部告発を切っ掛けに表に出てきた訳だが、内部告発されない限りどうにでも出来るという業界の体質が明るみに出た形だ。

ぴあ株式会社様とは相互の信頼関係をもって誠実にお取引させていただいておりましたので、出版契約書を締結する際に、印刷部数証明書や取次会社の配本明細書等を開示いただくことは、特段の事情がない限り、通常の業界の慣行により特に求めておりませんでした。

漫画家なども連載に関して紙の契約書を作成することは稀だという。単行本化の際に契約を締結するのが慣例とのこと。

マンガ家・赤松健氏の「単行本の契約書」

中小出版社だと単行本化の際の契約書も無かったようだが、出版された部数とそれに纏わる印税額の通知は全て出版社側に委ねられる以上、誤魔化しうる土壌がある訳でそういう疑惑を持たれたくなければきちんと書面を交わす必要がある。

読者プレゼント水増し:秋田書店、マンガ誌景品「経費削減で」

マンガ雑誌の読者プレゼントで当選者数を実際より多く表示していたとして、消費者庁は20日、出版社の秋田書店(東京都千代田区)に、景品表示法違反(有利誤認)に基づく措置命令を出した。読者プレゼントの水増しへの措置命令は初めて。

 不当表示があったのは、少女マンガ月刊誌の「ミステリーボニータ」(3万2000部)と、「プリンセス」(2万部)、「プリンセスGOLD」(3万5000部)。2010年6月号から12年5月号にかけて、携帯型DVDプレーヤーやテレビゲーム機などの景品について、それぞれ1〜50人の当選者が出ると記載しながら実際はそれより少ない数しか発送せず、当選者が全くいなかった景品もあった。当選者を発表した号では、不当表示が発覚しないよう架空の名前を雑誌に掲載していた。

自分は懸賞の景品は送られてこなくてもしょうがないと思ってるし、それは送る側に誠意が足りないからということではなく、送らなくても誰も分からないザルシステムである以上はどこの職場であってもあり得る話だからだ。それくらい自分は人というものを普段から信用していない。

ぴあや秋田書店の件は氷山の一角であると思われるし、そうであっても別段驚きはない。「出版業界は特殊だから」という言い分は自分に出版社勤務経験が無い以上分からないが、普通の会社が出来ていることが出来ないとは到底思えない。昔から代々引き継がれてきた悪い慣例なだけだと思うんだがなぁ。しかし、内部告発という形でしか是正されないような業界では未来はないだろうし、こういう告発を切っ掛けにして業界の改革が急がれるところだ。
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