アニメスタイルオールナイトイベントに行って来ました。
まず最初に上映されたのは「ボビーに首ったけ」。1年に一回くらいは見返すのだが、やはり劇場で見るのは格別だ!35mmフィルムでの上映と言う事もあって、どのくらいのフィルムコンディションなんだろうかと思ったが、ほとんどノイズも感じられず綺麗なものでした。
作画マニアは野村宏伸の「ストライプの雨の彼方」が掛かる辺りで涙が出てくるはずだ。ボビーと言えばヘルメットの映り込みと、なかむらたかし、森本晃司による鉛筆書き背景動画ですよ。あとヒゲマスター。
上映が終わりゲストの平田敏夫監督が登場。40分の中編アニメであるボビーは3ヶ月で作ったとのこと。当時は角川だし金掛かってるなぁと思ったモノだが、話を聞いていると、いいタイミングで一流の役者やスーパーアニメーターやオールディーズの名曲を使えた結果、あれだけの密度でやれたとのこと。書けないが平田監督が語る押井監督のアレについての話も面白かった。
あとキャラクターデザインの吉田秋生が違うラストシーンを提言したりと、結構本編にタッチしていたというのは今回初めて知った。本編イラストも相当数描いてるしね。
ゲストトークを挟んでイベントの冠である「コゼットの肖像特別編」。
斎賀みつきと梶浦由記という俺の苦手とするもの同士の組み合わせなので、こういう機会でないと見る事はないだろうなぁ。俺は会場入り口に飾ってあるコゼットドールが魂を持って暴れ回るアニメだと思っていたよ(;´Д`)正直言ってしまえばあまり趣味ではないんだが、その映像と溢れるイメージは一見の価値あり。
まだWOWOWノンスクランブル放映前なので内容には触れないがひとつだけ。基本的にホラーなので血とかは別にいいのだが、随所に現れるドクロだけはいただけない。ドクロが許されるのは幻魔大戦だけ!
発売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
収録時間:38(minutes)
定価:¥ 6,300(税込)
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発売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
収録時間:36(minutes)
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続いてサムライチャンプルー打ち上げから駆けつけたゲスト中澤一登登場。TV版ロードス島戦記OP&ED、「COMEDY」の2作品を上映。
ロードス島戦記はOVAの方しか見てなかったのでTV版は初見だった。デジタルで400枚重ねたというEDの髪のなびきはディフュージョンフィルターを掛けた事でよく分からなくなってしまったとのこと。わはは。「COMEDY」はビデオマガジン「グラスホッパー!」で見てたけど、今見ると舞台があんまり西洋に見えないな。サムライチャンプルーとすげぇオーバーラップするんですけど。
そして個人的目玉であるTHE八犬伝の上映。改めて劇場のスクリーンで1話と新章4話を続けてみると、似ていると言われる大平晋也と橋本晋治の画の違いがよく分かる。大平晋也自体橋本晋治の画の影響を色濃く受けていたので1話の頃こそ似ていたが、新章4話ではかなり違う印象だ。
新章4話がここまでのテンションを築けたのも、大平晋也が「これが最後の作品」と決意していたからに他ならないのだろう。新章4話をアップした1週間後に大平晋也はアニメーターを廃業、後を追うように橋本晋治もアニメ界から去っていった。
発売元:ジェネオン エンタテインメント
収録時間:204(minutes)
定価:¥ 3,990(税込)
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ラストの上映は「哀しみのベラドンナ」。
ベラドンナは子供の頃に東京12チャンネル(まだTV東京にあらず)の番組で映像が流れたのをたまたま見てかなりトラウマを植え付けられたアニメだ。アニメスタイルのイベントでも部分的に拝見していたが、全編通して見るのはこれが初になる。
いやーこれこれ、この股裂きのカット(子供だったのでなんでこの女の人が「股裂かれている」か理解できなかったのだ(;´Д`))だよ!久々にトラウマを刺激されたが、やはり後を引く作品だ。
しかしなんで最後にこれを持ってきたのか、オールナイトで疲れた体にビンビン来て困りました(;´Д`)
発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
収録時間:322(minutes)
定価:¥ 12,600(税込)
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とにかくアニメスタイルのイベントには珍しく、血が出まくり映像な7時間でした。参加されたみなさんお疲れさまでした。
花粉症が心配だったでボックスティッシュ1箱持っていったのだが結局使うことなくすんでよかった・・・。目はかゆかったけど。
コゼットは確かに凄かったけど内容は微妙。
分かり難くしたいのか、分かり易くしたいのかどっちつかずな印象でした。
台詞とか画面エフェクトとかで萎えるところが多かったので
音量をゼロにして輝度を下げて見たいと思った。
後、初見の新章4話なのに周りでクスクス笑ってる奴が居てむかつきました!
俺もボビーでクスクス笑ってしまったな(;´Д`)自然と笑ってしまうのを止めるのも野暮ですが
いや、ボビーでワイルド7の新メンバーが出てきたり
新章4話で身長が伸びたり縮んだりするところでは俺も笑ったけど(;´Д`)
事前に何も知らなかったから新章4話は笑うべきなのか分からなくて。
絵は日本むかしばなしみたいになったけど動きや視点は凄いし……
初見の人は確かに醒めてしまうなぁ。何度も見てる人にとってはカルト映画館で上映されるカルトムービーみたいなもので「ここで笑う」みたいなコンセンサスが出来つつあるのかな。
ちなみに俺は笑いませんでした。ぶつぶつ呟いてはいたけど。