幻のサーカスより
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_604f.html
『新・UFO入門』ブログ記事盗用事件に関する、わたしと唐沢俊一氏および幻冬舎との交渉は、決裂いたしました。
もう少しで合意できそうな気もしていたのですが、甘かった。最後の最後になって、唐沢俊一氏と幻冬舎は、これまで互いに同意できていた重要項目をチャラにする要求をしてきました。
唐沢・幻冬舎というよりは弁護士の指示なんだろうけど。誠意や正義でなく、裁判に勝ちに行く(もしくは有利な交渉を得る)ためだけの昨今の典型的裁判フォーマットに乗っかってるだけっぽい。
9年前に同じく唐沢俊一氏と揉めた伊藤剛氏のブログも参照。
改めて漫棚通信のエントリーより時系列でまとめてみた。
6/04 漫棚通信、発端となったエントリー「これは盗作とちゃうんかいっ」
6/05 唐沢俊一、新・UFO入門出版のエントリーにお詫び文「ご報告」更新
6/05 漫棚通信、唐沢氏に対する疑惑を呈す
6/06 幻冬舎・唐沢俊一からメール
6/07 幻冬舎から解決策のメール
6/09 幻冬舎からメール
6/09 唐沢俊一公式サイト上で今後窓口を幻冬舎一本に絞ると明言
6/13 幻冬舎からメール
6/13 幻冬舎からメール
6/15 幻冬舎からメール(6/7のメール内容に戻っている?)
6/15 その旨指摘するメール
6/15 幻冬舎から訂正メール、以後2通のメールのやり取り
7/09 幻冬舎からメール
7/11 幻冬舎から漫棚通信へ、固有名詞を出さないように要請
7/12 村崎百郎の大本営発狂 電波妄想戦記により社会派くんがゆく! RETURNSに検閲が入った事が明かされる
7/12 幻冬舎からメール
7/13 漫棚通信、メール返信
7/13 「社会派くんがゆく! RETURNS」この盗作疑惑問題に関するものと思われる一部対談がお蔵入り
7/17 漫棚通信、唐沢氏の「無断引用」発言についてのエントリー
7/24 幻冬舎より交渉内容を非公開にするようにとのメール
7/27 漫棚通信、幻冬舎との交渉が決裂したとのエントリー
6月中はあーだこーだと錯綜してましたが、7月に入ってからは完全に弁護士主導できっちり方向が固まったように見えますね。
ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記でも触れられていたけど、
盗用事件の加害者が、被害者に対して「法的措置」をちらつかせるとは。
まあコレに関しては盗用事件と別問題だと思うので切り離した方がいいかも。「反論」よりも強い言葉なのでつい目が行きがちだけど、間に入っている弁護士が色々知恵を巡らせている何らかがあるんでしょうなぁ。何に対しての法的措置なんだろう。親書の公開?には当たらないよな。もしかして名誉毀損?
kyoumoe dovrebbero funzionare per vedere CLANNAD. – 盗作で揉めてる話より
で、今回の件は漫棚の人の負けですよ。盗作がいいとか悪いの話じゃないんですよ、これ。
まず、何で一人で戦おうとしたのかさっぱり分からない。
素人が出版社相手にして勝てるわけないじゃん。なぜ早く専門家を連れてこなかったんだ。
まあ正論ですよね。勝とうとしなかった漫棚と勝ちに行った幻冬舎という事だと思う。
で、内容をいちいちblogで報告したのもアウト。
公開非公開という内容の交渉があったのに、なぜ公開したんだろうか。
公開することによって誰が満足するのか。自分と読者だけですよ、そんなの。
問題解決になんかまったくなりません。
逆に俺はこれは別に公開でいいかなと思う。そもそも勝ちに行ってないんだもん。唐沢俊一氏に盗作疑惑があったことはネット中に知れ渡ったわけだし(しかしすぐに忘れ去られることだろう)、勝とうが負けようが公開しようがしまいが「俺のコンテンツ!」でいいよな。言うとおり問題解決にはならないけどね。
盗作は誰しもしてしまう可能性はある。盗作は悪い事だが許せなくはない。それは非を認め陳謝することであったりお金であったりするけども、基本的には当事者間の問題なのだから当事者でうまくやってくれればそれでいい。でもまあ一連の記事を読んでて感じたのは、漫棚通信の人のエントリーはネットバトルにしては極めて淡泊だったなぁよりも唐沢俊一の文章の方が断然面白いってことだなぁ。
<追記>
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1185300258/217
上の話のベースは俺がwebで目にした漫棚通信氏の一連のエントリーと、普段読んでた唐沢俊一氏の裏モノ日記のテキストとの比較で同じフィールドに立っていないため、比較すること自体適切でなかったですね。しかし、漫棚通信氏が一連のエントリーを立てること自体ネットバトルとしてオーディエンスを意識していた(結果として唐沢氏はバトルに応じなかったが)と思われるのでそれを踏まえた上で修正しました。
今回の件、メールでのやり取りに終始していたようですが、やはり一度でも膝をつき合わせた方が良かったんじゃないですかね。