原作者木尾士目による脚本の第4話「デキテンデスカ?」。田中と大野さんが付き合う事になるエピソードの原作者自身によるリファインということで興味深く見た。ここでは原作と違って「積極的に田中に迫る大野さん」の図がハッキリ描かれている。
アニオタフォース | いま再びげんしけんを読む
でもね、俺は大野さんには「田中に一方的に惚れられる役」であって欲しかったなぁ。腐女子で現実の男にも高い理想を抱いているんだけど帰国子女ならではのガードの緩さ(?)で初めは撮影カメラマンだったり荷物持ちに過ぎなかった田中との距離が次第に近づいていく、みたいな展開を見たかった。
これが原作者によって全面的に否定された(´ー`)あーまー確かに大野さんはオヤジ好きって設定だったけどさー、でもいくら老け顔の田中がオヤジっぽいといってもやっぱ年輪を重ねての渋さがオヤジの魅力であって、年齢にしては落ち着いてる田中にオヤジ的魅力って薄いと思うんだよね。
http://d.hatena.ne.jp/aniota/20040826/p6
21p
田中のマジ怒りには「プラモデル<大野さん」が現れている。2巻のコミフェス荷物持ちからうっすら見えていた展開。
23p
田中が切れる前に先手を打って冷静に場を沈めた斑目。「お前がキレそうだったからじゃ!」にちょっといらつきも見える。
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単行本のおまけ漫画では大野さんのグフを直したことで「男としての下心」と明確に触れられている。
この辺の「普段温厚な田中がムキになっている」エピソードから田中の方が大野さんを明確に意識してるって考えていたんだけどねぇ。まあ大野さんも意識していたんだよとこの4話で改めて強調したかったのかも知れないけど。
あと趣味が同じだったら遊べるけど付き合えるってのはまた別の問題、とか木尾士目だったら言いそうなんだけどなぁ。アニメの方では原作に出てきていないサークルクラッシャーの話も言葉こそ無かったけどちょっと出てきたし。
そして原作では高坂が無邪気にポロッと言ってしまう「二人は付き合ってるんですか?」というセリフ。今回のアニメでは朽木くんに言わせてるんだけど、原作見てても思ったけど、ホントに朽木くん汚れ役を全部ひっかぶってて切ない(´ー`)
あと原作では咲ちゃんが言ってた「付き合ってるものとして接している」ってセリフが斑目以下男らのセリフとして差しかわっていた。これリアル男女交際に鈍感であるというオタク男のイメージを強調出来るネタなんで別に変える必要なかったと思うんだけど、木尾士目の中で何か心境の変化があったのだろうか?その割りに久我山に「どうせ俺なんか多分一生童貞だよ!」と原作にないセリフを言わせてしまう木尾士目(;´Д`)あーやっぱイタいわ
まあ、正直このげんしけん2は全体的に出来がよろしくないんだけど、この回は原作者引っ張ってきただけの甲斐はあったんじゃないかな。ネタに出来たし(´ー`)
著者:木尾 士目
出版社:講談社
定価:¥ 530(税込)
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発売元:ショウゲート
収録時間:150(minutes)
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