若い女性の間でオタクファッションが注目を集めているという。頭に赤いバンダナを巻き、黒い丸メガネをかけ、カラフルなチェックシャツをマムジーンズ(ハイウエストで腰回りに余裕があるジーンズ)にイン。極めつきは、リュックとスニーカーを合わせるといったものだ。このいかにも“一昔前のオタク”といういで立ちは、2005年に放送されたドラマ『電車男』(フジテレビ系)で登場した主人公のファッションを思わせる。
なんとかオタクコーデを流行らそうとしてるんだろうが・・・まず前提として、世間から目立たないようにするのがオタクファッションの極意であり、ファッションセンスの有無とかいう以前に、専門外の部分で冒険したくないのがオタクである。故に暗い色が好まれ、着回しとか全く考えないためトータルで黒一色コーデなどになりがち。
その中で比較的冒険しやすかったのが柄物の「チェックシャツ」だったのだ。それ以上の複雑な柄はもう大冒険の領域、無理!バンダナは90%くらいは迷彩柄が多かった(セットで大門サングラスも!)ので赤のバンダナってあまり印象にないのだが、中にはそういうオタクもいたかも知れない。
黒い丸メガネなんてオタクだって選ばないしな。そこはやはりカッパーのメタルフレームであって欲しい。
基本的にこの時代のオタクは洋服を服屋で買わない。どこで買うのかというと、巨大スーパーとかディスカウントショップなど、確実に店員が寄ってこないところを好む。そういうところでダンロップのスニーカーとかに出会うのである(メーカーからしてグリップ性能良さそうだし)。
ここで唐突に赤眼鏡の話に飛ぶが・・・俺は赤眼鏡女子が好きだ。が、なぜ赤眼鏡女子が好きかというと、地味めな女の子の自己主張がそこ(赤眼鏡)にあるからだ。特に太いセルフレームより、細いメタルフレームがいい。髪型が野暮ったくても、服装が地味でも、地味なら地味なほど赤眼鏡は映える。それが赤眼鏡である。
なので地味めなオタクのするオタクファッションが女性に受ける要素はあるとは思う。思うのだが、それを女性側が己のファッションに採り入れるのはやはり違う気がするし、むしろ一般女性がオタクファッションをしているオタクを好きになる方向に行ってもらえればいいなと、赤いチェック柄のおじさんは思うわけです。