webアニメスタイル 板野一郎インタビュー(2)

http://www.ntv.co.jp/ghibli/web-as/01_talk/itano02.html
これまた面白い板野一郎インタビューの第2回目。

板野 ええ。でも実際の画面は黒く潰れて、火球の線が飛んだみたいな感じでした。「山本を殺したくないな」と思ったもので。そういう勝手な真似をたくさんしてるんですよ。
小黒 なるほど。多分、『イデオン』でも相当やってますよね。
板野 やってます。凄いやってます。
小黒 先日、まとめて『イデオン』を観たんですけど、乗ってる飛行機がやられて、コクピットの中でパイロットの顔が潰れるとか、燃えるとか……。

イデオン発動編のガンドロワ爆発直前にデスドライブ掛けて逃げちゃう戦艦(おそらくドロワ・ザン)がいるのもひょっとして板野さんの仕業なのかなぁ。トミノ監督なら入れそうな演出だが、ロマンアルバムとかになんか書いてあったかな。

で、ラッシュで見せてもらったら、富野さんが立ち上がって、「ここら辺の原画をやったのは誰だー!」ってその演出に言って。「えっと、板野君なんですけど、なんか僕がチェックしたシートと違うんですけど」「お前はどういう風にチェックしたんだ」「僕はTVシリーズだから、中3枚でやったんですけど、このラッシュ見てると違うんですけど」。〜(中略)〜「なんで今までこういうのが出てこなかったのか、それはお前達がそうやって古い規格に沿うかたちでやるからだ。これはいいじゃないか!」と怒って。

笑った。トミノ監督炎上してるなぁ。

ロリータアニメリスト

http://d.hatena.ne.jp/jizou/20050120
さて、小林薫容疑者は何を見てたんだろうねぇ。

中島史雄原作の「雪の紅化粧/少女薔薇刑」より。初の18禁アニメで、制作元のワンダーキッズはこの作品をはっきり「ロリータアニメ」と銘打っていた。

これは「アパッチ野球軍」。

中島史雄原作の「何日子の死んでもいい/いけにえの祭壇」。少しは一般向けになったがまだまだ。

ダーティ松本原作の「堕天使たちの狂宴」。ダーティ松本やらあがた有為やら羽中ルイだの、この頃は大人向けを意識してエロ劇画作家の原作が多かった。

これは「アパッチ野球軍」。

ワンダーキッズの「仔猫ちゃんのいる店」。同時期製作のくりいむレモン1の発売が遅れたため、アダルトアニメの方向を決定づけた、という重要な位置にある作品となった。

<初期アダルトアニメリスト>
1984/02/21「雪の紅化粧/少女薔薇刑」30分9800円 ワンダーキッズ(初のロリータアニメ)
1984/05/01「何日子の死んでもいい/いけにえの祭壇」30分9800円 ワンダーキッズ
1984/07/21「仔猫ちゃんのいる店」25分8800円 ワンダーキッズ(ビデ倫審査無しで発売)
1984/08/10「くりいむレモン 1媚・妹・Baby」25分9800円 フェアリーダスト
1984/09/10「くりいむレモン 2エスカレーション」25分9800円 フェアリーダスト
1984/11/10「青い体験」25分9800円 オレンジビデオハウス
1984/11/30「女子大生・聖子ちゃん」25分12000円 レッツ
1984/12/03「くりいむレモン 3SF・超次元伝説ラル」25分9800円 フェアリーダスト(無修正カットがありながらビデ倫通過)
1984/12/15「ザ・サティスファクション」25分9800円 オレンジビデオハウス
1984/12/15「おビョーキ亜紀ちゃん」25分8800円 にっかつ
1984/12/20「ミルクのみ人形」25分8800円 にっかつ
1984/12/20「変奏曲」25分9800円 ワンダーキッズ
1984/12/22「オフィスレディー・明菜ちゃん」24分12000円 レッツ
1984/12/22「キューティレモン1ヴァージン・ロード」25分9800円 ファイブスター
1985/01/10「ロリコンエンジェル蜜の味」25分9800円 ジャパンホームビデオ
1985/01/10「おもらしゴッコ」25分8800円 にっかつ
1985/02/21「サーフ・ドリーミング」30分9800円 ワンダーキッズ
1985/03/10「堕天使たちの狂宴」25分9800円 オレンジビデオハウス
1985/03/10「裸足の放課後」26分8800円 オールプロダクツ
1985/03/13「くりいむレモン4POPCHASER」25分9800円 フェアリーダスト
1985/04/10「くりいむレモン5亜美・AGAIN」25分9800円 フェアリーダスト
1985/04/17「キューティレモン2グラデュエイション」25分9800円 ファイブスター
1985/04/25「テレパシスト愛Q315」26分8800円 オールプロダクツ
1985/05/01「PUNKY・FUNKY・BABY」26分8800円 オールプロダクツ
1985/05/10「直子のトロピックエンジェル」25分9800円 オレンジビデオハウス
1985/05/10「ペロペロ・キャンディー」25分9800円 富士アート
1985/05/25「シーサイドエンジェルMIU/生えいずる悩み」60分12800円 ワンダーキッズ(ワンダーキッズ撤退)
1985/05/25「くりいむレモン6エスカレーション2」25分9800円 フェアリーダスト
1985/06/10「ドリームハンター麗夢」25分9800円 オレンジビデオハウス
1985/06/21「キャッツ・愛」30分10000円 富士ビデオ
1985/06/25「超能力少女バラバンバ」30分9800円 ジャパンホームビデオ
1985/07/01「ラブリーシリーズ・宇宙元年」25分9800円 富士アート
1985/07/10「青い体験・2」25分9800円 オレンジビデオハウス
1985/07/12「くりいむレモン7いけないマコちゃんMAKO・セクシーシンフォニー」25分9800円 フェアリーダスト
1985/07/12「ロリータファンタジーOME-1」30分9800円 ビクソン
1985/08/10「魔法のルージュりっぷ☆すてぃっく」25分9800円 白夜書房
1985/09/10「くりいむレモン8スーパーバージン」25分9800円 フェアリーダスト
1985/10/05「ロリータファンタジーOME-1 Vol.2」30分9800円 ビクソン
1985/10/09「マドンナ・気持ちいい事して下さい」30分13000円 レッツ
1985/10/15「しゃいNingめい」26分8800円 オールプロダクツ
1985/10/17「くりいむレモン9ハプニングサマー」25分9800円 フェアリーダスト
1985/10/17「姉&妹・気持ちいい事して下さい」30分13000円 レッツ
1985/11/21「フルーツ・バージョン(前編)お姉ちゃんとわたし」25分9800円 SHOWA(ビデ倫による強制絶版)
1985/11/??「ラブリーシリーズ・創世記」25分9800円 富士アート
1985/12/25「くりいむレモン10スタートラップ」25分9800円 フェアリーダスト
????/??/??「フルーツ・バージョン(後編)お兄ちゃんとわたし」25分9800円 SHOWA
????/??/??「スーパーテクニカルアニメ/ザ・将軍」
(参考文献:ギャルズアニメ、ロリータ年鑑、ビデオザワールド)

1984年に発売された「雪の紅化粧/少女薔薇刑」を皮切りに、アダルトアニメーションが一気に製作され始めた。くりいむレモン初期のラインナップが出尽くした1985年いっぱいくらいまでが最初の黄金期だったであろう。アダルト業界からはにっかつの動きが早く(意外にも内山亜紀の原作物で)、またリストには入ってないが1986年には宇宙企画があの「リヨン伝説フレア」で参入してくるもののちょっと遅かりしの感も。黄金期と言っても制作側とビデ倫の衝突も激しく、また黄金期の影には付き物だが信じがたいレベルの低予算紙芝居アニメなどの濫造も多かった。レッツの聖子ちゃんと明菜ちゃんは数年前に1本1800円くらいで中古屋で見つけたのだが・・・やはりあれを1800円では買えなかった(;´Д`)
※記事中に関係ない画像が混入してました事をお詫びします。

あなたとわたしのGAINAX 山賀博之第3回

http://moura.jp/frames/gainax/yamaga/yamaga_3rd_top.html

「こうしろ」というお客さんの声を聞いてその通りにつくれば、それでお客さんの望んでいるものができるかというと、実は違うのでしょうね。またコアなお客さんの大きい声を聞いてつくった結果、その作品の寿命を縮めてしまった、という例も見かけます。

パ○ヨンロー○・・・(´−`)企画が面白かっただけに・・・勿体ない・・・

『まほろまてぃっく』(’01)をつくったときに、「ガイナックスの路線としては変なものをつくったな」という評判があったんですけど、でも考えてみれば、僕らは最初から小学生の女の子のランドセルからミサイルが飛んでいくようなアニメや、バニーガールの女の子が剣に乗って戦うようなアニメからスタートしていたんですよ(笑)。そう考えると、むしろ『まほろまてぃっく』のほうが、原点に近いはずなんです。

と、山賀さんはよく言うんだけど、ダイコンを起点とするガイナ作品はどこか斜めから見ている視点があって、これがガイナックスの最大の持ち味だと思うんだけども、まほろ以降のガイナ作品はそれよりもちょっと視点がずれた感じがするんで見た目は原点に近そうだけど実はあんまり近くないじゃないかと俺は感じる。まほろ最終回は視点が思いっきり後ろ向いていた気がするけど(笑)

「INDY JAPAN 300mile」IG&今井トゥーンズ コラボレーション

http://www.production-ig.co.jp/misc/events/event2005-1.html#e20050113

アニメーション企画制作会社『プロダクション I.G』とイラストレーター,今井トゥーンズ氏によるBRIDGESTONE INDY JAPAN 300mileのアニメーションを使ったプロモーション展開や,決勝直前オープニングセレモニーを行なうグランドスタンド前でMTVプロデュースによるライブを開催することが発表されました.

やはり今井トゥーンズとDEAD LEAVES繋がりで今石監督なんだろうか。3/23の六本木ヒルズアリーナでのプレイベントでアニメーションが上映されるとのこと。
【INDY JAPAN公式サイト】
http://www.indyjapan.com/news/hl/0501/050113_01.html
石川社長の挨拶あり。さすがに自動車業界のお偉方の中ではいい意味で浮いてます。

Webアニメスタイル 板野一郎インタビュー(1)

http://www.ntv.co.jp/ghibli/web-as/01_talk/itano01.html
おお、つい最近久しぶりにマクロスを見返していたのでグッドタイミング!

板野 僕は眠くなると自分の顔を平手じゃなくて、グーで殴ったり、自分の腿に鉛筆の先を刺したりしていたんです。顔を殴って鼻血が出たりして。森山君は、それが怖くて、なかなか家に帰れなかったと、後になって言ってましたね(笑)。

やべぇ(;´Д`)面白すぎるぞ。しかし若い時の板野一郎と森山ゆうじが連んでたってのは意外な話だ。2人が一緒に仕事したのってパッと思いつくのはうる星やつらくらいだな。
あ、板野-森山と言えば原作:押井守/作画:森山ゆうじの「とどのつまり」があるか。アニメスタジオが舞台で山下将仁、西島克彦、(太っている頃の)北久保弘之らと一緒に板野一郎が出てくる。