BS-hiでは8/23なんですが、BS2では一足早く8/14(土)23:00~24:00放送なので注意。
http://www.nhk.or.jp/magnet/
タグ: 金田伊功
8/23のNHK BS「MAGネット」にて、金田伊功特集O.A.
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/anime_7later.html
[BS hi]MAG・ネット スペシャル アニメの革命児 金田伊功
8月23日(月) 午後11:00~午前0:00
なんと、NHK BS hiにて金田伊功特集!
彼は「金田流」と称される独特の作画技法を開発し、日本のアニメ界に革命をもたらした。キャラクターの関節をありえない角度に曲げながらジャンプさせる「金田とび」や、遠近感を極端に強調することで躍動感をみなぎらせる「金田パース(遠近法)」、実写映画におけるハレーションを絵で表現する「金田光り」など枚挙にいとまがない。
とよく言われるんだけど、実際「金田とび」とか「金田パース」とか「金田光り」ってリアルで口にしたことがない。当時見ていた俺らはこれら全てひっくるめて「金田(カナダ)」と呼んでいた。もちろん、TVで山下将仁氏の作画を見た時などは「昨日の山下凄かったな!」などと使っていた。
著者:
出版社:徳間書店
定価:¥ 1,800(税込)
在庫:通常4~7日以内に発送
中古:¥ 1,165~
GyaO!で「ずっこけナイト ドンデラマンチャ」配信中
watanabe_さんのtweetより
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00199/v09667/
「ずっこけナイト ドンデラマンチャ」がGyaO!に登場!もちろん金田伊功が絵コンテ・作画を担当した「ドンはカウボーイ」も絶賛配信中!配信期間は6月7日までなのでお早めに。
今REEDが版権持ってるんだ。これはBOX来るか?
「金田伊功を送る会」レポート
http://www.anido.com/html-j/kanada-j.html
雨の荻窪にアニメ関係者ばかり約800人が集結、この日ばかりは全てのアニメ制作がストップする、という冗談とも思えない笑い話が囁かれていた「金田伊功を送る会」に行ってきました。
約1000人のキャパの内、上記のように業界関係者がほとんどを占めたため一般枠の整理券争いは激戦だった。かくいう俺もアニドウのサイトにて30分前からPCの前で待機、時間になってアニドウのサイトにフォームが現れると同時に必要事項を書いて送信、とりあえずチケットは取れたようなので一安心してトップページに戻ってみたら「締め切りました。」の文字が表示されていた。 また送付されてきたチケットのデザインが素晴らしい。
はじめに、アニメーター佐藤千春さんによる「宇宙の星よ永遠に(ザンボット3ED)」のピアノ演奏。そしてオープニングフィルム的な映像が流され、送る会が始まった。 金田さんの代表作品を上映し、それに縁のある人による悼辞、という形でイベントは進行していく。
まず、金田さんの初作画監督「大空魔竜ガイキング」が上映。金田さんの師匠にあたる野田卓雄さんによる悼辞。新人だった金田さんの才能を見出した野田さんは金田さんに自由に描かせた上でキャラに修正を乗せたものの、会場で映像を見て「直し切れてませんでしたね」と場内の笑いを誘う。
この辺から記憶が曖昧なので順不同。スタジオZ5から亀垣一さん、平山智さん、本橋秀之さんが登壇。金田さんがドンデラマンチャを作っている時の話。机の上に置いてある金田さんの原画の束に何故か100円玉が貼り付けてあったという。金田さん的には「100円付けるから(この原画)通して!」という意味だったらしい。いい話だなぁ!
BSアニメ夜話でアニメマエストロとして活躍している氷川竜介さんの特別講座「金田伊功の技術と功績(だったかな?)」が行われた。PowerPointを使い、ザンボット3や幻魔大戦の原画や実際の映像をスロー再生しつつ金田パース、金田光り、金田アクションを解説。
「さよなら銀河鉄道999」「幻魔大戦」「ダウンロード~南無阿弥陀仏は愛の詩」を見た後にりんたろう監督が登壇。ダウンロード制作時はりん監督と仏教とか密教とかの話ばかりしていたらしい。それが高じてロケハンで一緒にチベットに行くことに。あと、
アニメスタイルイベント「アニメの作画を語ろう」
・「ダウンロード」製作時、マッドハウスで仕事していた金田伊功が「出入りしている女の子がかわいい」と言ってたが、その出入りしているところとは同じビルに入っていた某新興宗教団体の事務所だった。
この話がりんたろう監督の口から聞けた(笑)本気だったのかは分からないが申込書までもらってくる熱の入れようだったという。
庵野監督が登壇。「(亡くなるのが)まだ早いよ!」と。「ボクの映画を見て欲しかった」とも。一見、作画のスタイルも違うしあまり接点が無さそうだけど、ナウシカDVDの庵野監督によるコメンタリーでも金田さんの事についてちょっと触れられてますね。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」の金田さん参加のジブリ作品を上映。なみきさん曰く「ジブリ作品の近作になるほどどこやってるか分からないくらい金田さんの画が直されちゃってるね。ジブリ作品が面白くなくなっていくのと関係あるのでしょうか。」大勢の業界人を前に、堂々とジブリをdisれるのはなみきさんだけ!さすがだ!
金田さんがリアル金田アクションをまじえて「おれはグレートマジンガー」を熱唱しているプライベートフィルムを上映。 この時の「アニソン・ザ・グレート決定戦」の模様はOH!プロのサイトで見ることが出来る。
http://www.oh-pro.co.jp/html-j/komatubara_12.htm
この辺の映像は小松原一男さんが亡くなった時、やはりアニドウ主催で行われた追悼イベントで見たことがあるのでよく覚えてます。
金田さんをして「(もの凄く巧い)友永和秀がいるからOH!プロには行かなかった」と言わしめた友永和秀さんが登壇。金田さんが亡くなる一ヶ月ほど前、スクウェアエニックスからのゲーム仕事でテレコムに来た資料の中に金田さんの描いたラフがあったという。久しぶりに金田さんの仕事の画を見た友永さんは、金田さんの二原を担当するような気持ちで作画したという。
金田伊功を代表する傑作OP、「ボルテスV」「サイボーグ009」「銀河旋風ブライガー」を上映して〆となった。
https://www.youtube.com/watch?v=iKkgLE7c9lk
maeQさんのtwitterより
『メタルジャック』といえば、OPのケンと亮の殴り合いが『ボルテスV』OPのパロだと気づいたのは結構最近。だって、『メタルジャック』の方が観たの早かったんだもの……w
— 前Q(前田久) (@maeQ) August 31, 2009
『メタルジャック』といえば、OPのケンと亮の殴り合いが『ボルテスV』OPのパロだと気づいたのは結構最近。だって、『メタルジャック』の方が観たの早かったんだもの……w
あー言われてみれば確かにそうだ-。
最後に親族からの挨拶と言うことで牧子夫人と伊功氏の弟さんが登壇。牧子さんは「あの人がフェチだったもので・・・」と言うことで、なんとポニーテールで登場!すごい!なんだか分からないがすごい!
退場時に小冊子「金田伊功 FOREVER IKO」をいただきました。フルカラー24ページの素晴らしい本でした。金田さんの人柄のようにあまり湿っぽい雰囲気にもならず、無事天国へ金田さんを送れたことでしょう。向こうでも破天荒な原画を描いて、天国の小松原作監を困らせてください。いや、ホントにいいイベントでした。
そう言えばブライガーのDVD完全BOXの金田伊功描き下ろしとかも画だけ欲しいよね、画だけ。
以前自分がVJとして参加させていただいたイベント「Real Connect Wired Vision」で使ったネタをベタに繋げて音付けただけのもの。送る会から帰ってから作ったので音の位置合わせもしてないやっつけもいいとこな半端な映像ですが、今見返すと金田さんのCUTはたくさん使わせていただきました。
さようなら。金田さん。
「金田伊功を送る会」整理券申し込み、5分で終了
http://www.anido.com/html-j/kanada-j.html
12時頃から受け付け開始とのことで、12時まで待ってメールフォームが現れたと同時に書き込み、コメント欄があったのでコメントも書いて送信して、元ページに戻ってみたらデカデカと書かれた「締め切りました。」の文字が。一応メールは返ってきたので取れてるはずですが、Perfumeじゃあるまいしここまであっと言う間に無くなるとは思っていませんでした。まあ業界人だけでもキャパの大部分は埋まってしまうだろうと思っていたんですが、想像以上に一般枠が少なかったのかも知れません。
トップページリロードしていた感じでは常に張り付いていたのは数十人、送る会のページはカウンター無いので分からないんですが、計100人くらいはいたんでしょうかね。
金田伊功死去
http://www.anido.com/index-j.html
アニメーター金田伊功氏が心筋梗塞で死去。享年57。密葬。
巨星墜つ。本当に、言葉になりません。ご冥福をお祈りします。
自分が金田伊功の作画を見始めた頃は既にアニメ作品の顔とも言えるOP作画を担当、劇場大作アニメへも職人枠で参加しているバリバリのスターアニメーターだった。
幻魔大戦と言えば火炎龍。うねる火炎、絶えず変形し続けるエフェクト、尾を引く爆炎、赤と黒のコントラスト、タメにタメるタイミング。マグマのパワーが画面から溢れんばかり。スペシャルアニメーションの肩書きは伊達ではない。でも今見るとなかむらたかしパートとか森本晃司パートの方が好きなんだけども。
一瞬横切る光筋。スタイリッシュな計器類。タイトルロゴからワイヤーフレームへ、一見強引なエフェクトで繋ぐ。バンクしたライドアーマーと影で画面に空間を創り出す。飛んでいる鳥を思わせる独特なレギオスの機首。随所でフレームインしてくるレギオス。フーケの瞳のアップからミントの瞳に繋がる極めてアニメ的なカット。そして幻魔大戦を彷彿とさせる火山割り。このモスピーダのOPは金田アクションの要素がたくさん詰まってて大好きだ。
先日、イベントでVJやったときにも使ってたネタだけど009OPネタ3連発。
ここらでアニオタフォースならではのちょっとレアなものを。「チョコレートパニック・ピクチャー・ショー」より。作画的にそれほど目を見張るモノではないが、堀口忠彦、岩崎治彦ら個性的な作家と競演しておりなかなか面白いミュージックビデオになっている。
「ずっこけナイト ドンデラマンチャ」6話「ドンはカウボーイ」より。
とにかく作画の暴走が楽しい。ドンデラマンチャは6話だけビデオが出ているのがまた分かってるね。
金田関係のムックも漁っておきたい。
ジ・アニメ特別編集「バース」。これは比較的最近手に入れた物で、数年前に書泉グランデのワゴンセールで新品を入手。原画もそこそこ載っている。
「金田伊功Special」。躍動感のある原画に赤字で太ゴシック体の「金田伊功」が映えるとてもカッコイイ表紙。ふんだんに原画やイラスト、学生時代の落書き?まで収録されており、金田ファンならマストアイテムと言える。
いのまたむつみ著「GBボンバー」。カナメプロ周辺のアニメーターらが多数出演。金田伊功もグレートキンタとして重要な役どころを担当。
「金田伊功 FAN CLUB」会誌。原画等は載ってないが、ファンクラブならではの金田作画への熱い思いが綴られている。たしか初代会長はアニメーターで「Beck」監督の小林治氏、この会誌の時は「黒神 The Animation」監督の小林常夫氏が会長だった。
伊功と書いて「IKO」と読む!IKO連による同人誌「IKO」。コミケにてスタジオNo.1周辺の原画集を出版していた。
MILK LEMONによる「STUDIO NO.1 SPECIAL」。IKO連との関わりは不明。まあこの時期は色々な伝でNo.1関係な同人誌が出ていました。
GCCによる「STUDIO NO.1&ONE PATTERN」。山下将仁氏が所属していたスタジオONE PATTERNの名が入ってることからIKO連よりも後発か。金田さん描くところのプラレス3四郎の今日子はラサにしか見えない。
小黒祐一郎氏による「LET’S BEGIN」。「太陽の使者鉄人28号」本。ほとんど山下さん特集みたいなものですが、金田さんも1話だけ参加してるので。鉄人作画研究本として大変面白い同人誌で、俺はこの同人誌で完全に道を踏み外しました。
あいどるから発行されたAVAAVA別冊「BIRTH・MEGAZONE23」のムック。アニメーター本なんだけども硬い紙質な上、ビデオテープサイズで非常に見づらいのが欠点。映像をビデオプリンターで出力したような図版もちょっと。
このタイミングでこんなものが・・・。ブルーレイ環境整えるか・・・。
「Real Connect Wired Vision」無事終了!
http://rcwv.blogspot.com/
全然時間が足りなかったんだけどなんとか前夜まで作業してネタを揃えました。当日はVJに使うPCにデータを移してソフトの使い方を練習、ほとんどぶっつけ本番状態でした。
以下セットリスト。
Cyber X-CM
オートバックス(ユースケサンタマリア) -CM
ゼルダの伝説(スーパーファミコン版) -CM
明治プッカ(99) -CM
マクドナルド(杏仁娘) -CM
ロックマンエグゼ -CM
水樹奈々(アニメロミックス) -CM
平野綾(花王ロリエ) -CM
桃井はる子 – LOVE.EXE
Aphex Twin – Rubber Johnny
Berryz工房 – 青春バスガイド
PE’Z – スズ虫
toutou – 星占いの歌
チャットモンチー
マキシマムザホルモン – 包丁ハサミカッターナイフドスキリ
嘉陽愛子 – 愛してねもっと
栗林みな実 – Precious Memories
三枝夕夏 – Chu☆True Love
長澤奈央 – ×○×○×○(キスキスキス)
AKIRA
APPLESEED(劇場版)
ASTRO BOY 鉄腕アトム
DAICON4オープニングアニメ
GTO(アニメ版)
Hi!Hi!Puffy AMIYUMI
LS-1(千葉工大アニメーション研究会)
NARUTO
NTTガッチャマン(SMAP実写版)
NTTガッチャマン(さとうけいいち版)
RE:キューティハニー
ROD(OVA版)
アニマトリックス
スーパーヅガン
カムイの剣
イナズマイレブン
イノセンス
おジャ魔女どれみナ・イ・ショ
おたくのビデオ
キン肉マン2世
くりいむレモン POPチェイサー
ゲートキーパーズ
こいこい7
サイファイハリー
サイボーグ009(金田伊功版)
ジャイアントロボ(今川版)
ストライクウィッチーズ
ストリートファイター2(劇場版)
ストリートファイター4
スパイラル
ダウンロード~南無阿弥陀仏は愛の詩~
チョコレートパニック ザ・ピクチャーショー
ときめきトゥナイト
トップをねらえ!
トラブルチョコレート
バカリズムマン
ハンドメイドメイ
ひだまりスケッチx365
フイチンさん
ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー
ふしぎ遊戯
ブラックマジックM66
フリクリ
プロジェクトワイバーン
ヘルシング(Order0)
ボビーに首ったけ
マイティレディ
マクロスM3
マクロスフロンティア
マリーガリー
まんが水戸黄門
ミラクルカンフー
メタルブラック
やぶにらみの暴君
ゆかな
ルパン三世Part3
怨念戦隊ルサンチマン(山本寛出演のメイキング)
王立宇宙軍オネアミスの翼
機甲創世記モスピーダ
機動戦艦ナデシコ(劇場版)
帰ってきたウルトラマン(DAICON版)
月詠~Moon Phase~
県立地球防衛軍
幻魔大戦(角川版)
鋼の錬金術師(旧版)
鋼鉄天使くるみPure
咲 -SAKI-
新婚さんいらっしゃい(ナベシン)
西遊記(堺正章版)
装甲騎兵ボトムズ ラストレッドショルダー
超時空要塞マクロス
超時空要塞マクロス愛おぼえていますか
超忍者隊イナズマ!
鉄腕バーディDECODE02
天空の城ラピュタ
天上天下
電気グルーヴのモグラネグラ
電車男(TV版)
東京ミュウミュウ
忍空
破邪大星ダンガイオー
不思議の海のナディア
風の谷のナウシカ
風人物語
北斗の拳
夢枕獏とわいらいと劇場 骨董屋
恋の門
苺ましまろencore
鴉
これらを切って切って切りまくって作ったカットは約400カット、それでも全然足りなかったですね、後半ネタ切れ気味。もっともっと出したかった。
プロジェクターはあるのにスクリーンが無い、プロジェクターはあるのに置く台が無いという逆境の中、なんとか店内の大型液晶テレビでプレイしました。本当はボックス席の方にブースを作るはずだったんだけど、モニターが見えないので液晶テレビの脇でプレイ。でもサブモニター欲しかったな。
当日はぱんやさんと二人で分担してVJ、自分はタカオカとtomadを担当しました。あと当日現場でHarley&Quinもやらせてもらった。アニメ映像とは相性悪いかと思って遠慮したんだけど、やっぱりHarley&Quin好きなんでやりたかった。DJブースとVJブース離れてたし、どさくさに紛れていいかと。ライブ見られなかったのは残念だけど。
tomad君のDJの時多重にエフェクト掛けてぶん回してたら最後の最後でプリセットしたデータが吹っ飛んだ。近くにぱんやさんもいなかったんで緊急回避的にiPhoneからどれみ着ぐるみショーの映像垂れ流した。Apple純正の高いAVケーブル買ってあって良かった。
10年前って、VJ界ではケンイシイ以降ジャパニメーションネタ全盛でAKIRAとマクロスプラスと攻殻使ってればOKみたいな風潮があった、まあ俺が勝手に思ってただけなんだけど実際どこ行ってもその組み合わせ多かった。ライトオタクには出来ない事をしたいなと、徹底的にニッチでアンダーグラウンドでマイナーなネタに拘ってた(今回AKIRAとイノセンスは使ったけどいい加減一周回ってるからいいかなと)。自画自賛だけどこれだけ無節操に幅広くネタ展開出来るのは多分自分にしか出来ないと思う。
VJなんてイメージとは裏腹に、下手すりゃ照明と変わらないくらい地味な仕事なのだが、だからと言ってDJの添え物になる気はないから!むしろ俺の映像に音を付けろくらいの勢いでやってるから!俺はオーガナイザーの四日市から「アニメ流してくれ!」とだけ言われてたのでアニメ作って流しただけだから本当はVJなんて言うのもおこがましい。テクニックとか何もいらない、ただ家に篭もって悶々と偏執的な編集をしてたのを垂れ流しただけのリアルMADです。
ご来場いただいた方は分かったと思いますが、最後の最後まで隠されていたスペシャルゲストは
封印監視特化型限定兵器 局地仕様 仮設5号機
こと鶴巻和哉監督でした。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」公開前日という大事な日に遊びに来ていただきました。狭い空間に100人を越す来場がありキャパオーバーで空調死んでしまってごめんなさい。個人的にはこれだけ異ジャンルの人間が集まったおかげで色んな人に会えて話せて楽しかったです。
それではまたの機会に!
アニメスタイルイベント「アニメの作画を語ろう」
アニメスタイルイベント「アニメの作画を語ろう」に行ってきました。このイベントはアニメーターが普段仕事場や酒の席でしてるような、アニメーターのマニアックな話をロフトプラスワンでやろう!という主旨。ゲストは森本晃司と田中達之。敬称略。誰の発言か、とかはあえて書かない。思い出したら随時追記していく。
・ブライガーのOPだけ見て消す。
・森本晃司の原画デビューは「あしたのジョー2」の車の(激しく)揺れるボンネット。
・森本晃司の作打ちは擬音が多い。ドーーンドンドッドン。
・擬音のメリットとしてリズムが生まれる。
・昔のアニメーターの見せ場はエフェクト、爆発しかなかった。
・今でこそ人間の芝居をやりたがる若いアニメーターが増えたが、昔はベテランが「いい感じに」やるものだった。
・宮崎駿の原画は一コマだけヘンな画を入れたりで金田伊功的?
・高畑勲、大塚康生を師匠に持つ割りに軽妙なアニメートを得意とする宮崎駿は異質だった。
・宮崎駿は元祖メカ美少女好きのおじさん。
・みんな「カリオストロの城」でロリコンという概念を知った。
・それが今やロリコンを批判する側なんて・・・。
・「ダウンロード」製作時、マッドハウスで仕事していた金田伊功が「出入りしている女の子がかわいい」と言ってたが、その出入りしているところとは同じビルに入っていた某新興宗教団体の事務所だった。
・大友克洋はX、Yの2軸だった漫画の世界にZ軸を持ち込んだ。
・角川映画は予告編が一番面白い。
・「さらば愛しきルパン」でラムダが逃げ込んだビルは元テレコム、現ユーフォーテーブルのビル。
・タツノコをはじめ、アニメ界では長らくキャラクターを描くのに骨格が重視されていたが、うつのみやさとるの登場によりその流れがリセットされた?
・今の萌えアニメキャラの源流はうつのみやさとるにある?それを分かりやすく広めたのが井上俊之と磯光雄。
・うつのみやさとるは絵から徹底的に引き算をした結果フォルムが残り、フォルムだけで存在感を出せるようになった。
・結果、大きな目の極めて二次元的なキャラクターでもリアルとして意識できるようになった?
・その影響はポケモンにも及んでいる?
・アニメーターの間でうつのみや式に手をブラブラさせるのが大流行した。
・うつのみやが2回バウンドするなら俺は4回バウンドだ!
色々行間があっての発言を拾ってるので箇条書きにすると誤解招きそうだな・・・。
休憩を挟んでサプライズゲスト登場。小林治氏と、な、なんと大友克洋!!!ロフトプラスワンがどよめく!
・大友「迷宮物語でちゃんと眉村卓の原作使ったの俺だけじゃねぇか!」
・大友「『ゼルダの伝説 風のタクト』はすごかったねぇ」
・大友「『AKIRA』ではコマ割りと吹き出しで読者の読むスピードをコントロールしていた」
・大友「『工事中止命令』で俺が描いた原画知らない内に無くなってるの。俺コピーも取ってないよ!」
・大友「アニメをやり始めたのはあの時アニメが面白そうだったから」
・大友「湯浅政明さんの『ぶりぶりざえもん』とか『ねこじる草』が面白かった」
・大友「ハリウッドは優秀なスタッフのおかげで監督が何もしなくても映画出来ちゃうけど、日本の劇場アニメなんて結局4人くらいで作ってるんだよ!」
ハッキリ明言はしてなかったけど、大友克洋は他から浮いてしまう作画はあまり好きじゃなさそう。
観客からの質問タイム。
アニメーターの勉強をするにはどういう映画を見ればいいか、について。すいません、素人がゴーマンかましてよかですか?そんなの人に聞かず気になった物を片っ端から見ろ、と言いたい。クリエイティブな仕事なのに効率的に見ようとする姿勢が既に受け身でよろしくない・・・って誰も言わなかったので言ってみた。ただオススメを聞きたかっただけなんだろうけど(´ー`)ごめんね。でもアニメーターに限らず、映画は10代の内に数見ておくといい。そして10年経ってからまた同じのを見るんだ。色々発見出来るから。
・昔はビデオすら出てない作品が多かったので、ぴあなどで上映情報をチェックしては映画館に通った。
・本田雄は完璧なアニメーターの一人。
・何はともあれ「七人の侍」を見ないことには始まらない。映像の基本と応用が詰まってる。
・昔は動画の修正も原画が見たけど、今のアニメーターは歩合制だから原画が動画の修正を見ることは無くなった(他人を手伝ってる暇がない)。
・新人アニメーターが「全原画やりたい」というのはちょっと違う。
・全原画は原画で思うようなタイミングが取れるメリットがある一方で、信頼できる動画がいないということの裏返しでもある。
・新人が全原画に手を出すと食えなくなるからオススメできない。でもやる気があるのはいいこと。
・最近は作画枚数の制限が無くなった?
・レイアウトに凝り出すと広角に行きがちだけど望遠に行くべき。
・「七人の侍」の映像ウンチクは尽きない。
観客から質問があった3DCGのキャラクターが硬いという話に絡んで、森本晃司が「これがフルCGじゃなくて本当に良かった」と言ってたのがビョークの「All Is Full Of Love」。クリス・カニンガム作品。あくまでも実写合成なのでロボット他に莫大な製作費が掛かってる。
クリス・カニンガムと言えばこのIKZOマッシュアップが忘れられない。多分俺がニコ動で一番好きなマッシュアップ。
作画オタ的にはチワワがうつのみやしてるんですよ!
・映画「トランスフォーマー」は昔のロボットアニメがやろうとしていたことを具現化してしまった。
・俺ら(アニメーター)どうすればいいの?
・3DCGが「不気味の谷」をクリアしてしまうと単なる役者を使わない実写。
・ピクサーはいいとこで止めてる。
・結局2Dに還ってくると思う。
・アニメでダサいレイアウトは難しい。
2部は3Dと2Dの比較話が大半を占めた。アニメーターにしてみれば3DCGアニメーションに対し思うこともあろうがさすがに今は「3DCGだ、すげー」って時代じゃないと思う。3DCGは日常になってしまったので特に感慨もないと言うか、穿った見方をすれば制作の省力化をしてるんだねと見てしまう。
劇場版アクエリオンを見に行った時、3DCGなロボット戦があまりに退屈で寝てしまった。退屈というか3DCGは情報量が多すぎて映像が眼球を通して脳に着く頃には「ただ動いてるだけ」という認識になってしまう。この辺はイベントでも言われていたけど、「視聴者に何を見せたいか」の取捨選択が必要なんだと思う。場合によっては線が少なくたってディティールを省いたって影が付いてなくたって全く問題にはならない、という方法論はうつのみやさとるのそれに近い。
あと、結構絶賛されてた(と思う)マクロスFの戦闘シーンも俺は全然いいと思わなくって、凄く遠くの戦闘(爆発)まで目視できるくらいパッキパキに描写されちゃってるから(もちろん宇宙には大気がないからあれが正しいとかのSF的理由付けは出来るけども)情報量が多すぎて広いはずの宇宙が狭く感じてしまう。ライティングが一方向しか当たってないように見えるのもおもちゃチックでいただけない。
ケーニッヒモンスターかわいい。まあ結局は見せ方の問題なんですけどね。何を見せたいかの演出ありき。これはモンスターがかわいいのが見せられてるので気にならない。初代マクロスで一歩足を踏み出すモンスターをたっぷりの時間と枚数を掛けて作画した庵野さんはどう思ってるか知らないけど。
それは攻殻機動隊SACの由水桂氏(TAFではお世話になりました!)による3DCGオープニングにも言える。なんか箱庭みたいなんだよ。むしろこれは「七人の侍」で言ってた画角の話になるかな。
グレンラガンとドンデラマンチャ
http://d.hatena.ne.jp/strange/20070428#p1
俺もあの4話は言い訳出来ないな、と思ってるから特に言う事はなかった。まあでもちょっとだけ語ってみるか。
「作画崩壊」といっている人は、事実として作画が崩壊しているという意味でその感想を述べているのではなく、そのアニメ作品でその作画はそぐわないという拒否反応を示しているだと思う。そのまま「作画崩壊」という直接的な意味合いで取るのは間違いだと思うなあ。
その通り。これは「作画崩壊」というタグが付いたまんま話が広がってしまったのが大きいだろう。ただ、事実として「時間がなかったのだろうか」と真に作画崩壊という意味で認識している人も少なくない。
消費者のニーズの汲み取りかたってそういうもんでしょ。消費者は望みをそのまま口にしてくれるわけではないので、適確に読み取る必要があるとおもうなあ。
この4話に関して、監督の今石氏は読み取る気さらさら無かったように思う。今石氏がこの作品で小林治氏にオファーすると言う事はそういうことだろうと俺は思ってた(もちろんアニメを見ないstrange氏が理解出来ないのは当然だが)。 おそらく、これは俺の想像だが、「好きにやっちゃって下さい」的な話が監督と作画監督の間にあったのだろうと予想される。
作画崩壊かどうかはさておき、あの個性的な作画がほかの回よりも断然よかったっていう感想が全然みつからない。そのことを認識できていないとしたら問題だと思う。おれが見つけられないだけかもしれないけど。
俺も見た事無いな(笑)関連サイトざっくり見て回った感じ9割否定派で、あとはせいぜい「まあ普通」とか「そこまで炎上するほどではないけど」くらいの傾向くらいかな。俺も擁護派は見つけられなかった。
俺個人の意見で言えばあれだけの原画スタッフ揃えてこの程度?とは思った。そして今回の場合、作画の動きの面だけでなく、レイアウトやシナリオが面白くないという面も大きい。
作画監督ってのは作品中の絵柄の方向をきっちり指し示すディレクターであり、アニメーターの暴走をどこまで修正してどこまで活かすかは作画監督の力量が問われる点である。いい作画監督はいい修正を乗せる事を求められている。監督はそれを公平な視点で評価する責任がある。今回の件で今石監督の責任に対して言及されたのはあまり見つけられなかった。俺も監督のイマイシがこれを通しているんだからこれはこれでアリだと思う。その代わり通してる以上責任はあるよ、と。
金田伊功の「バース」。これがいい例で、アニメーターの暴走を放任した結果、各々のカットがバラバラの絵柄となり、メリハリの無い凡アクションアニメになってしまった。もちろんそもそもの原作がそんなに盛り上がる話でも無いんだが・・・。なんでもアリではなく、ある程度制限を設けるというのは高品質な作品を生み出す上でやはり必要なのである。
で、多分小林治氏はドンデラマンチャをやりたかったんだよな。
発売元:アニプレックス
収録時間:48(minutes)
定価:¥ 4,200(税込)
価格:¥ 3,150(税込)※25%OFF!!
在庫:近日発売 予約可
中古:~
ぬるヲタが斬るより。
https://www.youtube.com/watch?v=hM7rUD9nWjw
この制止画MADに「作画崩壊」って名付けられちゃうとやっぱり世間一般には静止画のうまい下手で判断されてるのかなとは思っちゃうね。まあ静止画なので作画云々では判断出来ないけど只のノー作監(作画監督の修正が乗ってない、チェックが通ってない無修正原画)って感じだ。しかし銀色のオリンシスの凄いな(;´Д`)プリキュアの二つ目のはレイアウトが活きているので味がある
BIRTH スペシャルボックス
http://www.yamato-toys.com/ec/items/detail.php?gid=1008
「1/10ユピテル・ラサ」PVCフィギュアの限定カラー版に、DVDをセットした完全受注生産のコレクターアイテムです。
フィギュアにはバイクが付属し、劇中でのアクションシーンを再現!更にベースはアニメーター金田氏の特徴ともいえるパース的表現を表した仕様になっております。
DVDは本篇映像に、特典として当時のメイキング映像が入っているという、最初で最後のスペシャルセットになります。
[セット内容]
(1)1/10 ユピテル・ラサ リペイントカラー仕様
当時のビデオカバーに使用された金田伊功氏のイラストをモチーフにしたボックスセットならではのカラーリング仕上げ。
(2)「BIRTH」DVD (本篇映像)
本篇映像+メイキング映像
セットオリジナルデザインジャット及びレーベル仕様
ついつい飛びついちゃったけどよく考えたらそんなに欲しくもない・・・か?要はパッケージとフィギュア付きってだけだもんなぁ。金田スペシャルとか復刻して同梱して欲しい。